2011年10月25日火曜日

工業用ミシン世界1位、海外比率8割超のJUKI動向

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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国際経済情勢が不透明な現況下、JUKIは「工業用ミシン世界1位、海外比率8割超、業績増勢」(会社四季報)と評されているが、「家庭用は3位だが訪問販売撤退で縮小」(同)と評される家庭用ミシンについても、「JUKI工業用ミシンの技術を取り入れた家庭用中級コンピュータミシンを2011-10新発売」など、流通経路を合理化しつつ、内外に展開すると、SANARI PATENTは予想する。JUKIは、「このミシンは、ミシンキルターや洋裁の上級者など、ソーイングレベルの高い層にもご満足いただける縫い性能や使い易い高級シリーズの基本性能を継承しつつ、縫い目の種類や機能を絞り、よりシンプルで購入し易い価格にした新シリーズです」と解説している(2011-09-29)が、機能を選択集中して低価格化すべき国際時流に、まさに適合する方向と、佐成重範弁理士は考える。
特に工業用家庭用とも需要増必至の中国市場について、「中国上海市での合弁製造会社設立」を発表(2011-09-21)したが、その内容(SANARI PATENT要約)は、「JUKIは、工業用ミシン製造子会社である「重機(上海)工業有限公司」の電子工場を、シークス株式会社(大阪市)と合弁で設立する新会社に譲渡し、工業用ミシン等で使用している電子回路基板実装品や電装ボックスの製造を委託の上、コストダウンを推進すると共に、電子部品の効率的かつ安定的な調達を推進します」という目的で、2012-01創業開始予定だが、現下グローバルな課題とされるサプライチェイン確保とコストダウンの同時達成を目指すものと、SANARI PATENTは評価する。
JUKIのグローバル提携については、会社四季報が「台湾ミシン大手と提携、手薄だったニット用製品のOEM受託開始、縫製パターンを大量記憶できる高性能ミシン発売、縫製作業の機械化進むアジアで拡販」と、適切に要約しているが、上記機能選択と高機能化の両面を、仕向け先対応で並進するところに、JUKIの発展性が見られる。「JUKI、円高圧迫でも営業益上振れ」(会社四季報)という元気度に注目する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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