2011年10月23日日曜日

プラスチック成型品向け高光沢・高復元性塗料を長瀬産業開発

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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わが国産業の国際競争力強化の視点は数多いが、遍在するプラスチック成型品の美観を向上し維持する塗装の質が、その一つであることには疑問の余地がない。この意味で、「塗料・合成樹脂等の化学品専門商社首位の長瀬産業」(会社四季報)の特許庁公開発明「塗料組成物および皮膜」(特許庁公開日2011-10-20)も注目される。その「課題」は、「プラスチック成型品の表面に塗膜を形成した場合に、高光沢で外観良好な塗膜を与えることができ、かつ、擦り傷をつけた場合に元の状態に戻る復元性を有する塗料組成物を提供すること」とし、解決手段として「所定の重量平均分子量を有するアクリルポイオール等、所定物質を含有する塗料組成物」を示している。
同様に合成樹脂製品の美観と機能性を共に高める発明として、「樹脂着色剤および樹脂組成物」(特許庁公開日2011-10-20)も注目される。その「課題」は、「耐熱性・耐候性に優れ、連続ショット時の金型の汚染を抑制し、かつ、高い漆黒性を提供できる樹脂着色剤、および、それを用いる樹脂組成物を提供すること」とし、解決手段として、「カーボンナノチューブを主成分として含有するなどの組成による樹脂着色剤」を示している。
遡って、発明の名称「ランプリフレクタ成形体」(特許庁公開日2011-04-14)も、その「課題」は、「耐熱性と剛性を備えながら、表面平滑性に優れるランプリフレクタ成形体を提供すること」とし、解決手段として、「固定金型部と可動金型部から成る金型を、金型締め工程、該金型キャビティ内で熱可塑性樹脂を成形する工程などと、含有すべき樹脂の質量と含有率を示している。
佐成重範弁理士所見→ 合成樹脂成型品の機能性と美観を共に高め、金型汚染抑制などの合理化効果を伴う発明は、国際競争力激化の環境において極めて重要である。
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