2011年8月8日月曜日

スズキ売上、国内・欧州減と北米・アジア・アフリカ・大洋州増の対照

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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世界最大規模の成長が今後展開するインドにおいて独自の地位を築いているスズキの動向は、内外注目の的だが、4~6月期の地域別業績には顕著な特徴が見られる。スズキの説明(SANARI PATENT要約)は、
(1) 国内と欧州→ 売上高は前年同期比・国内14.3%減、欧州(高失業率)3.4%減。共に減益
(2) 北米→ 二輪車の増販で売上高22.2%増、営業利益・改善。
(3) アジア→ 二輪車・四輪車共に販売台数は増加したが、円高で売上高は3.0%減。営業利益は3.4%増。
(4) アフリカ・大洋州など→ 売上高は3.7%増、営業利益は40.6%減。
スズキの場合、売上高は、「外部顧客に対する売上高」と「所在地間の内部売上高」に分けて示しているが、4~6期の「外部顧客に対する売上高」は6562億8300万円で、内部売上高を含む7647億3600万円の85.8%である。よって「所在地間の内部売上高」の構成を見ると、昨年(2010年)は、国内46.0%、アジア35.5%、欧州12.7%、北米4.9%、その他3.0%であったが、今年(2011年)は、国内41.2%、アジア36.6%、欧州13.6%、北米5.2%、その他3.3%で、国内の減とアジアの増は、動向として明白である。
セグメント別売上高は、二輪車は8.0%増、四輪車は9.8%減、特機は14.8%増を示している。
SANARI PATENT所見
インドのマルチスズキ社での四輪車販売増加と営業利益寄与が顕著である。マルチスズキ社について長谷川慶太郎氏は次のように述べているが(SANARI PATENT要約)、スズキのインドにおける地歩が長年にわたり構築されたことを改めて回想する。
(1) スズキがインドに進出した1983年あたりが、日本とインドの経済関係の起点であった。インドの自動車産業発展のきっかけは、同年の規制緩和と、スズキ・インド政府間の合弁企業マルチウドヨダ(2007年にマルチスズキと社名変更)設立だ。インドの国家プロジェクトとして発足したのである。
(2) マルチスズキは、2010-03には、インドでの年間自動車生産台数100万台を達成したが、同じ頃、日産・ルノーがチェンナイに大規模生産工場を完成させた。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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