2011年7月24日日曜日

「機械メーカー」「化学品商社」一体経営の巴工業が内外好調

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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巴(ともえ)工業(東証1部)(10月決算)の上半期決算報告(2010-11-01~2011-04-30)が届いた。巴工業の特色を会社四季報は「中堅化学機械メーカー、デカンター型遠心分離機(SANARI PATENT注: 横型遠心分離機の1種で、円筒部・円錐部から成る回転胴と、組込スクリューの差速で回転し固形分と液体文を分離する)でシェア5割、輸入化学品商材扱い大きい」とし、創業70周年の業績好調については、「中国製合成樹脂が商流変化で減だが、国内で機械が2割増、北米油田向けも堅調」と、一般状勢とやや異質な好調ぶりと、米国や韓国企業とのニッチ分野提携とを強調している。換言すれば、機械メーカー事業と化学品商社事業を内外に併営(海外23%)して、今次報告の上期売上高実績は220億8000万円、前年同期比12.8%増、通期営業利益予想227億円、前期比4.5%増と好調を示す。
巴工業の塩野 昇社長は増収要因として、「北米油田向け遠心分離機の大型商談成立」、「国内官需向け工事売上の増加」、「化学品の幅広い商材売上増」を挙げ、増益については、「化学品事業における円高影響」を挙げている。
SANARI PATENT所見
東日本大震災の復興に向けて、特に下水処理施設が海沿いに設置されていたことに伴う遠心分離機の復旧需要が著増し、また、コンクリート強度向上材(シリカヒューム)について巴工業への供給確保期待が高まると予想される。
中国の化学工業向け遠心分離機供給において特に下水処理、太陽電池製造工程の砥粒回収装置が注目され、北米油田掘削向け大型商談の成立に関連して中南米への拡販が期待される。
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