2011年7月14日木曜日

自動車内装備インテリア部品メーカー河西工業のアジア展開

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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野村IRの会社説明会(2011-07-13)に河西工業(東証1部)が出演した。現在の海外比率52%だが、従来の欧米中心から、中国での奇瑞汽車(=自動車)との合弁工場に続き、鄭州日産向け新工場や奇瑞向け第2拠点計画、更にインド進出を検討し、アジアの売上構成比2015年度2割超(現7%)を目指しているから(会社四季報)、海外比率は時流に即して急上昇すると見られる。
日産系列(現・日産向け6割)から独立サプライヤーとして自動車各社との商取引を拡大しつつあるが、「電気自動車でも内装部品への需要は変わりありません」と上記説明会で強調していた通り、次世代自動車に向けての業界構造変革は、河西工業の顧客層を益々拡大していくことは必至である。
「室内空間は人にとって、安全かつ快適であることが、最大の機能であることの実現を目指しKASAIグル-プは、インテリア総合メーカーとして、製品開発を積極的に取組んでまいります」(Safety and comfort are the most critical factors that cabin space can provide. Striving to realize this, KASAI Group has actively been involved in product development)と、内外に宣明しているが、次世代自動車室内空間は、モバイルオフィス・モバイルハウス・情報受発信基地・電力受配電基地として、スマートコミュニティのモバイル要素を担い、「安全快適」と共に「高度機能性」を強度に要求される。
技術開発の方向性については河西工業は、新素材(傷が目立たない樹脂材料の市場投入、海外樹脂メーカーからの材料調達)、機能向上(電気自動車向け開発の促進・エアコン効率向上の遮熱天井・電気モータ用防音カバー)、加工工程(組立工程の自動化・材料同時成形)、環境(薄肉・偏肉発泡成形により軽量化・無接着剤工法・無塗装樹脂成形・リサイクル材活用)を掲げており、グローバルに通用するイノベーション指向として、河西工業の発展基盤を強固にするものとSANARI PATENTは考える。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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