2011年7月3日日曜日

造水・血糖センサ・スマホ・LED向け高機能分野拡大、東洋紡績

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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東洋紡績の今次報告では先ず、造水需要が高い中東湾岸諸国で、東洋紡績の海水淡水化膜が50%以上のシェアを占めたことが注目される。原発などインフラ輸出では他国に敗退例も重なるわが国として、機能段階でのシェアが高いことを誇るべきであろう。
国内外の消費者に身近な分野では、東洋紡績の「血糖センサ用酵素」の開発が重要である。テルモの「家庭用血糖値計」など、高血糖の合併症を予防すべく血糖値の的確な測定が日常的に必要だが、先進国のみならず、所得急上昇の新興国上位階層の大人口が、血糖値計測の日常化に向かっている。東洋紡績は、血糖と反応して血糖値を測定する役割を果たす「血糖センサ用酵素」の開発を続け、特に最近は、ブドウ糖と他の糖との的確な区別に成果を挙げている。
スマホやタブレットで利用が拡大している「タッチパネル用ポリエチレンテレフタレートフィルム」についても東洋紡績は、高透明性に加えて、独自のコーティング技術により、干渉ムラが少ない「タッチパネル向けフィルム」を開発拡販している。
また、節電で利用加速のLED照明について東洋紡績は、LEDの点光源性に伴う眩しさの生理影響を緩和すべく、独自のポリマ混合技術と製膜技術により高効率に光拡散するフィルムを開発し、広汎な照明用途に応需している。
SANARI PATENT所見
会社四季報は東洋紡績の特色として先ず「紡績界名門」と銘打った上で、「機能樹脂など衣料繊維以外の売上高7割超」と続けているが、2011-03期の著増収・著増益実績に立って、不透明な世界経済に対処しつつ、技術革新の恵沢を内外に拡大すると思う。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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