2011年6月18日土曜日

国際競争力決定の要衝、大容量蓄電池を三菱重工

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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エネルギーの需給構造最適化がグローバルな課題となった現在、蓄電池能力の開発は産業の国際競争力を左右する決定的な要素の一つである。この意味で三菱重工 が「国内初リチウムイオン二次電池搭載のコンテナ型大容量システムを開発、出力1000kWで移動が容易、長崎造船所で電力安定化実証試験を開始」と発表したこと(2011-06-16)が注目される。その内容(SANARI PATENT要約)は、
1. 三菱重工は、リチウムイオン二次電池を搭載した国内初のコンテナ型大容量蓄電システム(Energy Storage System)を開発した。最大出力は1000kWで、移動が容易、非常用など幅広い用途に対応する。実証機を長崎造船所に設置し、商品化に向けた電力安定化実証試験を2011-07に開始する。
2. このコンテナ型メガワット級大型蓄電システムは、三菱重工のリチウムイオン二次電池を2000箇以上収めた40フィートコンテナと、電力の貯蔵と取り出しのため交直流変換機能を営むパワーコンディショナーを搭載した20フィートコンテナとで構成する。それぞれをトレーラーで目的地まで運ぶ。蓄電容量は408kWhである。
3. この設備により、一般家庭100世帯が3~8時間程度使える電力を貯蔵することができる。コンテナ増設により、出力を数万kWまで拡張できる。
4. 実証機は設置を完了し、工場内の電力負荷平準化試験に向け調整中である。試験の内容は、風力発電や太陽光発電などの変動が激しい発電量を平準化する短周期調整、数時間レベルの電力変動を平準化する中・長周期調整、送配電線の敷設が困難な地域で、風力や太陽光による電力を蓄えて安定供給するマイクログリッド対応などを想定して行う。
5. 大型蓄電システムの研究開発は、発電量が変動する再生可能エネルギー利用割合の大きい国域で進んでいるが、特に電力密度が高いリチウムイオン二次電池を使ったシステムは、次世代における期待が大きい。
SANARI PATENT所見
今次原発事故後、自家用の発電機や蓄電池の需要が急増しているが、各能力と電力使用条件の整合を充分に見極めずに購入しているため、多くの不具合を発生している模様である。新たな電力需給体制に即応する発電・蓄電の基礎知識から、急遽涵養する必要がある。
(コメントは sanaripat@gmail.com  にご送信ください) 

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