2011年6月5日日曜日

プラントや電力でも強みの丸紅、増収増益の世界経済環境

C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
紙パルプ・穀物取扱高では総合商社首位の丸紅は、株主総会(2011-06-21)資料で次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. 2011-03期の世界経済は、一時的減速局面はあったが、全世界的な景気刺激策・金融緩和策が奏効し、総じて緩やかな回復が続いた。商品市況は、緩和的金融環境における投機資金流入もあって、上昇基調で推移した。
2. 米国経済は、年度半ばにかけては、景気刺激策や金融緩和策の一部の期限到来により一時減速したがその後、長期国債買入や減税延長で再び緩やかな回復基調になった。
3. 欧州経済は、担保付債券の購入など金融緩和策の浸透により、ドイツ等では堅調な成長が続く一方、ギリシャ等、緊縮財政下の諸国景気が低迷し、明暗が分かれた。
4. アジア経済は、おおむね内需の拡大が続き、全体として堅調な成長が続いたが、中国・インド等における景気刺激策の終了や金融緩和政策の段階的解除と共に、景気拡大のペースはやや鈍化した(SANARI PATENT考察: アジア経済を総括叙述することは、中国とインドの相違から考えても困難な作業だが、良くまとめた叙述である)。
5. 日本経済は、年度前半は、新興国を中心とする海外経済の回復による外需が下支えし、景気刺激策・金融緩和策の効果も加わってやや強めの回復を見せたが、年度後半は、海外経済回復ペースの鈍化や、一部景気刺激策の期限到来や大震災により、景気回復の動きが弱まった。
6. 丸紅の業績は、
6-1 売上高は、主にエネルギー・金属・海外支店・現法で増収し、902億0500万円、前期比13.3%増、営業利益1458億円で22.6%増となった。当期純利益は、営業利益の増益に加え、チリ銅事業、豪州石炭事業、鉄鋼製品事業の増益、および、前期計上した流通関連会社株式の評価損の反動を主因とした持分法による投資損益の改善があったことにより1365億円に達し43.3%著増した(SANARI PATENT注: 会計関係の記述に解説が望まれる)。
6-2 世界一の穀物輸入国・中国への大豆販売量を伸ばし、丸紅の供給量は同国大豆輸入量の約20%のシェアに達した。
6-3 ライフスタイルの分野で、中国・東南アジアにおける委託先ブランド製品生産体制の強化、および、インド・バングラディシュ等で新規生産拠点を開発したことにより、衣料・生活用品・フットウエアの国内向け取引が好調に推移した。
6-4 新興国向けを中心に、ゴム原料・タイヤ製品の取扱が増加した(SANARI PATENT考察: 天然ゴムの需給について、動向を注目すべきである)。
6-5 マレーシア最大手の段ボールメーカーに事業参画し、生産拠点を確保した。
(以下C Site 2011-06-05)(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム