2011年6月2日木曜日

第一三共の今次事業報告におけるインド・ランバクシー(Rambaxy)

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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製薬国内3位の第一三共・定時株主総会(2011-06-27)の通知だ届いたが、第一三共については会社四季報が「上期にインド子会社が後発医薬品の独占販売で荒稼ぎ」と特色づけるなど、ランバクシーの業績が注目されたところ、上記総会資料では次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. ランバクシーグル-プの売上高は、米国における抗ウイルス剤パラクロビルの売上などが寄与し、1719億円(前期比20.1%増)となった。
2. 2010-08、ランバクシーは医薬品業界における豊富な経験・見識を有するアルン・サウニー氏を社長に据え、新たな経営体制をスタートさせた。第一三共は、インドの上場企業としてのランバクシーの立場を尊重しつつ、ランバクシーの更なる成長は勿論、第一三共グル-プ一体としての意思決定および業務執行を一層迅速にする。
3. 第一三共グル-プとランバクシー(SANARI PATENT注: 第一三共の報告において、セグメントは、「第一三共グル-プ」と「ランバクシーグル-プ」の2分されている)との協業面においては、インド・ルーマニア・南アフリカ・シンガポール等、これまで第一三共のプレゼンスが必ずしも高くなく、今後市場の急速な拡大が想定される国域において、第一三共オリジンのグローバル製品を、ランバクシーの強力な販売網を活用して販売している。
4. また、ランバクシーの新薬研究部門を第一三共の研究開発機能に取り込み、指揮系と実行系が一元化された効率的なグローバル研究開発体制を構築した。
SANARI PATENT所見
「第一三共とランバクシーの新薬研究開発体制の一元化について」、第一三共は既に2010-07-02発表で、「第一三共と連結子会社であるランバクシー・ラボラトリース(本社:インド共和国デリー市)(以下「ランバクシー」)は、このたび、第一三共グル-プのグローバル研究開発強化の一環として、ランバクシーの新薬研究部門(New Drug Discovery Research)
の第一三共インドへの譲渡を行った」と述べ、詳細記述している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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