2011年5月29日日曜日

海外比率7割超のコニカミノルタ、新製品創出の活況

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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コニカとミノルタの経営統合後、早くも8年余を経たが、来る2011-06-22の定時株主総会資料を見ても、統合のシナジー効果が益々発揮され、新製品創出の続発と海外販売拠点の拡大に、今後の発展が期待される。経営統合に際してコニカとミノルタは、次のように述べていた(SANARI PATENT要約)。「統合の最大の狙いは、グル-プ最大事業である情報機器事業の競争力の大幅な強化により、業界内でトップを狙える体制になること、両社の強みである光学技術を結集し、市場No.1のオプト事業をより強固なものにすることであり、統合により売上高は1兆円規模の実現となる。両社ともイメージングをドメインとするが、コニカはこの分野における幅広い技術を保有し、ミノルタは情報機器事業、特にカラー出力分野に注力した事業展開を進めてきたが、両社の強みを結集し競争力・収益力を強化してグローバルな大競争時代を勝ち抜く。」
今次コニカミノルタ報告は次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. コニカミノルタは、Lehman Shockに伴う世界金融危機による事業環境の激変を、むしろ、より強い成長への契機とすべく、業容の拡大、アジア市場の展開、新規事業加速に向けて、複合機のビズハブシリーズ新製品投入、オプティマイズドプリントサービスのグローバル体制整備、デジタル印刷市場での新ブランド拡大、液晶偏光板用フィルムやHDDガラス基板の業容拡大などを実現してきた。
2. 2011-03期においても、国際金融グル-プ大手の一社であるドイツのアリアンツ社から、全世界の事務機運用管理を受託するなど、グローバルレベルでの大口顧客向けビジネスの実績も着実に挙がってきた。
3. 反面、当期は為替変動の影響を大きく受けた。
SANARI PATENT所見
コニカミノルタは、「サービス事業を更に強化、米国Techcare社の資産買収に」ついて2011-05-19に発表し、Techcare社が培ってきた教育関連などのITサービスの資産やノウハウを融合すると述べているが、このような積極的戦略が相次いで実行されており、為替変動を超克する成果を生みつつある。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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