2011年5月14日土曜日

中国の建機生産内外に意欲、コマツ・日立建機の活況

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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中国の技術開発、産業発展が目覚ましく、昨夜半のテレビ東京WBSも、日本の電気自動車生産の停滞・納期遅延に対して中国産電気自動車が性能・価格とも優秀で、日本国内市場にも進出盛大であること、災害復旧等の建機についても、中国産の新鋭建機が日本市場に進出しつつあることを放映し、わが国メーカーの一層のコスト努力の必要性を感じさせたが、コマツや日立建機の現況も、相変わらず活況と見られる。
コマツは、「建機で世界2位。中国などアジアで首位。IT活用強み。基幹部品は日本、組立は現地化」と特色づけられ(会社四季報)、日立建機は、「油圧ショベルを軸に国内2位。世界3位圏。米欧亜含む最適生産体制推進」と特色づけられている(同)。
コマツの2011-03期決算は、売上高1兆8431億円で前期比28.7%増、営業利益は2229億円で3.3倍、純利益は2198億円3.4倍と著増したが、特に注目されるのは算定の基準為替レートで、2010-03期の米ドル93円。ユーロ131円、元13.6円に対して2011-03期は米ドル85円。ユーロ113円、元12.7円と円高が進んだ環境のもとで上記業績を収めたことで、海外比率77%という国際性と収益体質増強の成果として評価される。
日立建機も、2011-03期決算は、売上高7738億円で前期比28%増、営業利益は415億円で3.1倍、純利益は111億円で3.8倍と著増したが、特に注目されるのは算定の基準為替レートで、2010-03期の米ドル92.23円2011-03期は米ドル85.36円と円高が進んだ環境のもとで上記業績を収めたことで、海外比率72%という国際性と収益体質増強の成果として評価される。
油圧ショベルに対する世界需要は、日立建機の推定によれば、2011-03期において日本国内市場の前期比39%増に対して、西欧は61%増、北米は35%増、中国は53%増、インドは38%増、インドネシア40%増、ロシア・東欧3.64倍、中東80%増、中南米70%増と見込まれ、中国建機業界の発奮もこの増勢に対応している。
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