2011年5月6日金曜日

アパレルメーカー最大手オンワード(東大名証1部)のブランド展開

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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株式会社オンワードホールディングス(創業84年)の定時株主総会(2011-05-26)通知が届いたが、2011-02期の業績は、「昨秋以降からの緩やかな回復の兆しが見られたものの、消費者の節約意識は依然として根強く、天候不順の影響もあり、全体的に個人消費が伸び悩む厳しい状況で推移」した環境下で、売上高は2445億5000万円に微減ながら、営業利益は89億2800万円に倍増超、経常利益は104億9700万円で71.5%増、純利益は27億2200万円で24.4%増と前期比増益の態勢を顕著に緯持し、フアッション消費の構造変革期に対処する競争優位の体制を固めている。
オンワードのHPは23区・自由区(AREA FREE)・iCB・組曲・any FAM・anySiS・Ferouxと、百貨店向け中心のブランドの麗しく魅力溢れる映像が次々に登場して、先ずその群像容姿に見惚れるが、「買収ブランド軸に世界展開に意欲的」とも特色づけられ(会社四季報)、2012-02期には百貨店の増床・新店で売場増、銀座に路面店開店(2011-03)、アジア展開積極化(2010-06、Singapore社設立)、2550億円への売上高増と増益が見込まれている。
オンワードの今次総会資料では、次の方向性を打ち出している(SANARI PATENT要約)
1. 百貨店流通においては、基幹ブランドに経営資源を集中し、一店舗当たり売上高の向上により収益性を高める。
2. 駅ビル・ファッションビル・センターモールにおいては、店舗ごとの運営効率を高めると共に、大型新規ブランド開発により売上高を拡大する。
3. 基幹ブランドの直営路面店展開により、ブランドメッセージの発信を強化する。
4. ネットビジネスをオンワードグル-プの総合力活用により積極的に拡大する。
5. 欧州では、ジョセフ、ジルサンダー両グル-プが、ジボ・コーグル-プの生産プラットフォーム機能とのシナジーにより、新ライン「ジル・サンダー・ネイビー」の展開など、事業と収益を拡大する。
6. 中国において生産能力の拡大と安定供給のため、資本提携により基盤を充実する。
7. ベトナムなどの生産拠点を拡大する。
8. 「Made in Japan」の声価を発揮すべく、海外販売における国内工場との協力関係を強化する。
SANARI PATENT所見
2011-05-04に新規開店した三越伊勢丹大阪店のように、ブランドバリアレスの陳列と、服飾・身回品のセットファッションのプレゼンが流行すると予想され、この意味で、オンワードの2011-04-30発売のバッグ新製品の好デザインとの組合せ効果を期待する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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