2011年5月3日火曜日

ユニプレスの高張力鋼板加工、電気自動車蓄電池ケース、樹脂製造アンダーカバー

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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自動車産業は車種・業態など構造変動要素が多く、米国では電気自動車組立のベンチャー企業が続出、日本でも中古車の電気自動車転換等、今後も様々な現象の生起が予想されるが、自動車の車体・アンダーカバー・トランスミッション部品を始め、基本骨格・作動要素部品の軽量化・精密化は自動車産業全体の恒久的共通課題であり、ユニプレス(東証1部)の業績が順調に伸長していることは、同社がこれら全体共通的課題の解決を「プレスを究めプレスを超える」技術開発に徹して、構造変化に即応しつつ充足しつつある企業であるからと、SANARI PATENTは考察する。
2011-03期のユニプレス連結売上高は2100億円に達し、増収増益の堅実な路線を進んでいるが、今次報告においても例えば次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. 主要取引先は、国内では日産自動車・日産車体・トヨタ自動車・マツダ・本田技研・スズキ・ダイハツ・いすず・富士重工など、海外は北米日産・米国ホンダ・北米カルソニックカンセイ・英国ホンダ・東風汽車有限公司・タイ日産・インド日産など。
2. 「プレストータルエンジニアリング」を業とし、自動車メーカーから提示される新型車の製品要件に基いて、生産性・コスト・性能のバランスがとれた最適仕様を提案するデザイイン・インに始まり、開発・試作・量産までプレスに関わる全てを手掛けている。
3. 車体プレス製品として、主要骨格部品の全てと、燃料系部品を生産している。
4. 車体骨格部品の超軽量化が燃料・電力効率のため希求され、薄く強度が高い高張力鋼板の使用が必要だが、その成型に必要な高い技術力をユニプレスは具備している。。
5. グローバル生産体制においてユニプレスは、大型トランスファープレスを全世界の自社工場に導入し、世界中のどの工場でも、高効率・高品質の量産が可能である。
6. 電気自動車・日産リーフについては、骨格部品のほぼ全量とバッテリーケース・樹脂アンダーカバー(要高度気密性)を受注している。
7. 熱間鋳造と歯形機械加工による従来工法よりも精密度と生産性に勝るユニプレス加工を実現している。ユニプレス独自の樹脂プレス技術を開発し、例えば、発泡樹脂のプレス成型による世界最軽量のフロアカバーを実現している。
SANARI PATENT所見
ユニプレスの独自技術は日本の製造技術の特質を具現しており、自動車産業の国際競争力の基盤を提供し続けることを期待する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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