2011年4月19日火曜日

創業260年・タキヒヨーの国内外展開におけるビジネス革新

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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宝暦元年(1751)創業というから、業歴実に260年のファッションを手掛けてきたタキヒヨー(東名証1部)が、野村IRセミナに出演する(2011-05-30)。100年に一度以上の社会的政治的地変的な変動を経て、如何に発展し続けているか。会社四季報は、「名古屋地盤の繊維商社、創業は江戸中期、婦人服ほか服地に強く、製造小売強化」と特色づけ、「2012-02期は、主力のアパレルが専門店や量販店向け中心に上向き。原材料費の負担増に加えて、中国製造先の工賃上昇などを、物流効率化等で吸収し、営業増益」と評価している。ただし、この「営業増益」は2012-02期の見込みに直結するもので、2011-02決算においては、連結売上高671億9900万円で前期比2.4%減、営業利益3億9500万円で43.4%減である。2012-02期については、売上高689億円で1.2%増、営業利益9億5000万で.4倍に著増を見込んでいる。
経営を取巻く環境についてタキヒヨーは、「2011-02期は、消費者の生活防衛意識から衣料品の買い控え傾向が続いており、低価格衣料品の定着や、天候不順による商品の売れ行き停滞など、アパレル市場の状況は一段と冷え込んだ。収益面においても、主たる生産背景である中国の工賃上昇、人手不足に伴う需給逼迫、納期の遅れなどに伴うコストアップに加え、羊毛・綿を始めとする原材料価格高騰など、厳しさを増した」と述べている。対策としてタキヒヨーは、
(1) 商品別・販路別の縦割り組織を、事業横断的な営業本部制に移行
(2) 韓国アパレル向け販売など新規市場開拓
(3) トップスからボトムスまでのトータルコーディネート提案力を強化
(4) 相手方ブランドによる企画・デザイン・生産の拡大
(5) ベビー・キッズ向け雑貨などの新商品企画展開
(6) 中国の協力工場との連携強化・生産スペース確保・早期発注、中国内陸部やASEAN諸国の工場と提携
(7) 物流を愛知県犬山市の新センタに集約
などを実施したと報告している。
SANARI PATENT所見
アパレル部門ではディズニーのベビー・子供服やアンクラインの婦人服を手掛け、服地を中心に取扱うテキスタイル部門では、国内大手アパレルと欧米インタナショナルブランドとの取引拡大が進んでいる模様で、説明会では、これらが関心されよう。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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