2011年4月27日水曜日

世界の多様化(多極化)・グローバル化(境界再設定)と国家意識

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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国内市場が成長しないので、各社計画は全てグローバル市場を目指し、「グローバル化」は業績報告書での最頻出用語になっている。同時に、生産や技術の海外流失による雇用の減少や国際競争力の喪失が、国家意識を再起動している。SANARI PATENTは、「国家」という用語は不適切で、「家」・「家長」という概念を脱却した「国民」という用語に統一すべきであると主張する。
原発・津波の被害回復が着工し、日本産業の将来を再構想すべき段階に入ったが、「僕たちはいま、どこに立っているのか」と副題した「国家論」(田原総一朗・姜 尚中・中島岳志3氏鼎談)が指摘した世界の多様化(多極化)・グローバル化(境界再設定)と国家意識についての論点を先ず確認すべきであると思うので、その要旨(SANARI PATENT要約)を摘記する。
1. 新世紀に入ってから日本ではグローバル化が盛んに言われてきたが(SANARI PATENT考察: 電気通信の分野では「21世紀に入る」10年前から、グローバル化・ボーダレス化が主テーマとなったが)、現時点で分かってきたのは、「グローバル化というのはボーダレスではなかった」ということだ。ボーダーを無くすのでなく、むしろ境界再設定である。
2. 現時点のチェンジは、東西冷戦終結後の米国中心化から、2008年金融破綻を期として世界多極化時代を迎えたことである。
3. 世界の変化に、日本は投げ出されたので、「国家」を論ずることを強いられている。
SANARI PATENT所見
特許についても、内閣知財戦略本部は世界特許を標榜して、制度や審査基準のグローバル統一化を志向し、特許ハイウェイ路線を拡充しているが、新興国の知的財産権制度属地主義を踏まえた実行動に直面している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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