2011年5月8日日曜日

母の日ギフトにUNIQLOの「UVカット」「美脚」の実用性合理価格

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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今日は「母の日」で、クールビズの季節を控え、ギフトにはUNIQLOの「UVカット」や「美脚」の実用性合理価格が好評のようである。一方、SANARI PATENTとしては、テレビ東京WBSなどで消費者にも直結の東大・伊藤元重教授の「東アジア地域・域内分業論」(東洋経済・2010年代・政策転換の行方)に引用されたUNIQLOの戦略が、日本産業の在り方を示す指針として貴重と考えるので、ここにその要約を試みる。
1. アパレル製品のように低賃金労働に向いているように見える製品でも、多様な国を巻き込んだ展開が行われている。例えば、UNIQLOなどが展開しているフリースやヒートテックは、低コストで店頭に販売されており、すべて中国のような、日本より低コストの地域で生産されていると勘違いされることがある。
2. しかし、一着2000円弱のフリースでも、実際に中国での付加価値は400円程度であろうと、ある商社関係者が発言していた。基本的な素材の調達は日本だろうし、デザインやマーケティング戦略も日本で行われる(SANARI PATENT考察:「フリース(fleace)」は、もともと、ポリエチレン系合成繊維製で起毛仕様の洋服地で、高級感が持たれている。日本の回収ペットポトルが中国にも輸出されているが、ポリエチ原料として回収ペットポトルが用いられていると、Google検索には出てくる)。縫製工程やパッキングが中国で行われているのだ。
3. UNIQLOで大量販売されているジーンズも、その布地は広島県の福山市などで生産され、中国で縫製されている。
4. 更に低価格のジーンズになると、中国製の布地を使ってカンボジアあたりの縫製かも知れない。
SANARI PATENT所見
伊藤元重教授は、「東アジア地域は域内分業に適した地域」だということの事例として、上記を示されたのである。北米内や欧州内の陸送物流より、日本および東アジア諸地域間の海送物流が低コストであることに加えて、東アジアには様々な所得レベル・技術レベルの国が域内存在し、コスト・技術水準を選択しつつ、東アジア地域内分業を応変実施するメリットが、欧米よりも顕著だという趣旨を述べておられると解する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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