2011年5月7日土曜日

太陽光発電技術研究組合のサハラ計画に脚光

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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今朝(2011-05-07)深夜零時20分からNHKが、「サハラ砂漠の砂でシリコンを生産し、太陽光発電して常温超電導で、世界に電力を供給する」という誠に魅力的現地研究状況を放映し、その研究主体「太陽光発電技術研究組合」の声価を高揚することとなった。放送されなかった要素で、SANARI PATENTの所見を先ず述べれば、サハラ砂漠に2酸化ケイ素が豊富であることには疑問の余地がないが、太陽光発電の効率を高めるには、珪素の純度の向上が必須であり、そのためには、電力原単位が大となるから、電力の収支を精細に究める必要があること、および、超電導の「常温」のレベルをどの程度に設定できるか、今後の開発余地が多いことである。
ともあれ、益々脚光を浴びる「太陽光発電技術研究組合」の内容をこの際、観ておこう。同組合の桑野幸徳理事長は、HPで次のように挨拶している(SANARI PATENT要約)。
1. 太陽光発電をめぐる動きを振り返って見ると、2008年度上期には、欧州を中心とするフィードインタリフ効果で、原材料が不足するような状態まで市場が膨らんだが、一方でその下期には、Riemann Shockで経済的混乱からアゲインストを受ける状況にもなった。
2. しかしそれも、各国がCO2削減に向けた政策を景気対策の一環としてとり始め、好転の兆しを見せた。
3. さらに、研究組合制度について、民間企業が自主的にコンソーシアムを創り共同研究することを加速すること、また、国の公的研究機関も民間技術研究組合に入ることができるように改正され、研究体制の弾力性が高められた。
4. 太陽光発電技術研究組合は、組合員数も増加し、「太陽光発電システムの長寿命化」を始め、実用拡大に取組む(SANARI PATENT考察: この「長寿命化」に、前述した「シリコン純度の向上」が直接関連している。エネルギーバランスと耐用年数の双方から。概念的でない数値計算を示すことを望む)。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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