2011年6月4日土曜日

インドネシア最大の石油化学プラント制御システム更新を横河電機

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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工業計器首位の横河電機・定時株主総会(2011-06-24)の「当期業績」報告後も横河電機は、「インドネシア最大の石油化学プラント向け制御更新プロジェクトを受注」と発表(2011-05-26)するなど、海外比率・現56%の伸長に向けて活発である。上記受注に成功できた要因として横河電機は、「高い信頼性を有し、世界各地で実績を重ねているCENTUM VPとProSafe-RSのそれぞれの長所に加え、両システムの統合によるプラント運転の操作性向上」「ヨコガワ・インドネシアとアジア地域を統括するヨコガワ・エンジニアリング・アジア(本社シンガポール)が協力して行う高いプロジェクト遂行能力」「顧客に密着した保守・サービス体制」が評価されたとしている。
翻って2011-03期業績は、売上高3256億2000万円で前期比2.8%増、営業利益110億7900万円で4.2倍、経常利益85億9000万円で83億5100万円増と収益体質の強化が示されたが、このためには構造改革費用などの特別損失計上を要し、投資有価証券の評価損と相俟って、当期純損益は66億9200万円の損失(81億0600万円損失減)となっている。会社四季報の横河電機欄は「大ナタ」と見出して、「管理職130人に続き一般職も早期退職募集。半導体テスターを分社化、他社との合併・売却も。光通信は新規開発停止し撤退へ。脳磁計も事業化断念、人員半減」と、構造改革の様子を評価しているが、横河電機の今次報告も、「固定費の削減では当初目標を上回る削減を達成し、事業ポートフォリオの見直しでは、ほぼ全ての不採算事業において撤退・縮小の方針を決定した。2012年度は、制御事業を中心とする事業の構築を完遂する」と述べており、体質強化の効果を国内外に発揮することが期待される。
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