2011年6月7日火曜日

韓国特許庁への出願数著増、登録件数100万超

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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韓国の最も著名な特許事務所KIM,HONG and ASSOCIATESからNews Letterをお贈り頂いた。アジアの経済大国・韓国の知財戦略を支えてきたKIM特許事務所の解説は誠に貴重で、厚く御礼申し上げる。
「景気回復で2010年の韓国企業の特許出願は大きく増加」、更に「大企業、中小企業の特許出願が、それぞれ9.3%、14.0%増加」と副題して、次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. 世界不況で減少した特許出願が、2010年の景気回復と共に増勢、年間出願受付数は17万0600件で、2009年の16万3523件に比し4.3%増えた。特にサムスン電子の7179件、LG電子の5876件、現代自動車の2454件が目立つ。
2. 外国企業から韓国特許庁への出願は、クアルコム1389件、ソニー569件、東京エレクトロン459件などが上位で、出願者の国別では、日本の2万0020件、米国1万7533件、ドイツ4178件、フランス2271件などが上位である。
3. 国際特許出願の著増も注目すべきで、PCT(Patent Cooperation Treaty)による出願が9639件で、2009年の8026件に比し20.1%著増。
意匠出願数でも韓国特許庁の受付規模は世界3位を記録した。首位は中国特許庁、2位は欧州特許庁である。韓国企業のデザイン国際競争力も高くなっている。
一方、外国の特許庁審査官が韓国特許情報を検索する事例が増加している。英訳された韓国特許情報の検索件数は、2006年に3000件余だったが、2010年には約20万件に著増した。
SANARI PATENT所見
KIM HONG News Letterは、「韓国特許庁の審査処理期間は2009年の実績で15.4月、米国の25.8月より迅速であるから、同一出願を外国特許庁が審査するときに先ず、韓国の審査情報を参照することができる。これにより、韓国内で登録された特許は海外で、より迅速な審査が行われることと見込まれる」と述べているが、成長力豊かな韓国産業の意気込みが、このような観測にも横溢している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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