2011年6月13日月曜日

Micro-Technologyスター精密の海外売上高比率79.6%の動向

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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Lehman Shock後への対応も、東日本大震災の影響脱出も、業種業態による相違が多様だが、 「今、世界を駆け、次世代拓く、マイクロテクノロジー」のスター精密(東証1部)の2011-02業績報告は売上高も利益も前期比著増の活況を示したが、東日本大震災後の業績予想は2011-06末に発表予定としているので、海外売上高比率79.6%の好調企業・スター精密の場合はどのようか、頗る関心が持たれるところである。
スター精密・佐藤 肇社長の最近挨拶は次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. スター精密は、1950年に設立以来、小型精密加工・組立技術をコアとし、「最小の材料で最大の効果を挙げる事業」を目指し(SANARI PATENT考察: 日本企業が国際競争力を発揮し得る最適分野)、高付加価値製品を創出してきた。小型精密部品の加工に始まり、スイス型自動旋盤、小型音響部品など時代のニーズに即応して活動領域を拡大し、その各分野で確かな存在感を示すと共に、早期から生産・販売をグローバルに展開した。
2. 特機事業では、伝統の精密加工技術と先端エレクトロニクスの融合で、独自のメカトロニクス技術を確立した。小型プリンタ、リライトカードリーダ・ライタなど。(SANARI PATENT考察:スター精密の小型プリンタはスーパーマーケットやレストランで使用されるPOS用プリンタとして広く使われ、消費者にも身近な製品である。海外では宝くじ発券用プリンタとして使用されるなど、意外に広汎な用途にまで拡散している。リライトカードリーダ・ライタも、スーパーなどの会員カードや診察券カードの美麗印字や書換え機能が充実し、身近な存在である。)
3. コンポーネント事業では、「音」の探求から生まれた超小型・薄型、高音質の技術を背景として、委託先ブランド受託生産を含めて、グローバルに供給を拡大している。(SANARI PATENT考察: ケータイのレシーバーやマイクロフォンに使用されているから、極めて身近である。)
4. スター精密のマシンは、「ユ-ザ-が、ユ-ザ-のために作るマシン」の考えのもとに生みだされている。そのグローバル展開は1962年の英国向け自動旋盤の輸出に始まり、新世代最適制御技術として独自のスターモーションコントロールシステムを開発し、グローバルに応需している。
SANARI PATENT所見
スター精密の売上高構成比は、2011-02期において日本21.4%、欧州27.9%、米州23.8%、アジア26.9%と報告されているが、東日本大震災の影響を含む業績動向については2011-06末に発表するとしており、注目される。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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