2011年6月21日火曜日

製粉トップの日清製粉、次世代新製品・新ビジネスモデル志向

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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今年の夏も日清製粉は、夏休み恒例の親子体験イベント「親子手づくり動物パン・サマースクール」を2011-07-22から2011-08-22にわたって銀座・渋谷・横浜・梅田・神戸等で開催すると発表した(2011-06-13)。「わくわく・こなブログ」で「から揚げ粉」の様々な使い方紹介(2011-06-03発表)など新ビジネスモデルと共に、次世代新製品創出を今次総会(2011-06-27)資料でも強調しているが、その技術基盤は、研究開発の特許発明化にも顕れている。日清製粉出願の特許庁公開発明を見ると、最近の事例としては、
(1) 発明の名称「ヌードル品種小麦の判定方法」(特許庁公開日2011-06-09)→ヌードル品種小麦と非ヌードル品種小麦が混合されたオーストラリア・スタンダード・ホワイト小麦中に含まれ、うどん等の麺類の製造に適するヌードル品種小麦の混合割合を簡便に判定する方法を提供する。
(2) 発明の名称「電子レンジ調理用即席中華麺類の製造方法」(特許庁公開日2011-06-09)→水を加えて電子レンジで調理し、喫食時に湯切りを必要としない電子レンジ調理用即席中華麺類であって、生麺を調理したかのような優れた食感および食味を有する電子レンジ調理用即席中華麺類およびその製造方法を提供する、など。
今次資料で日清製粉は、今後の経営戦略を次のように述べており(SANARI PATENT要約)、その成果が注目される。
1. 製粉事業においては、国内での圧倒的な競争優位を更に確固にするため、顧客ニーズを捉えた新製品の提案など、新市場を創造する。また、工場を集約してコストダウンする。
2. 加工食品事業においては、独自技術の新製品を積極投入し、業務用プレミックスなど成長分野を拡大する。
3. 傘下のオリエンタル酵母株式会社において、無限の可能性を秘めた「酵母」を事業の原点として技術立社する。
4. 傘下の日清ファルマ株式会社において、科学的根拠重視の健康食品メーカーとして新素材・新製品を開発する。
5. タイでプレミックス事業を行っているタイ日清テクノミック株式会社、および、カナダで製粉事業を行っているロジャーズ・フーズ株式会社において、更に事業拡大する。
6. アジアにおけるパン品質改良剤等の事業に業務提携および出資したフランスのユーロジャーム社との取組を推進する。
SANARI PATENT所見
NBCメッシュテック株式会社の業績について、今次資料には記述が不足している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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