2011年6月30日木曜日

内閣知財戦略本部コンテンツ強化調査会委員・角川歴彦氏

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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内閣知財推進計画2011(2011-06閣議決定)の主要な柱であるコンテンツ強化政策は、角川歴彦(つぐひこ)氏ほかの委員による標記委員会で策定された。その内容は、「グローバルネットワーク時代の到来は、コンテンツ分野にも大きな変革をもたらし、ひいては経済社会の在り方を変えつつあり、スマホなど様々な機器の登場を契機としてグローバルネット上のコンテンツビジネスが急速に拡大し、様々なジャンルやメディアを超えたコンテンツの融合を促している」との認識のもとに、「日本がデジタルネットワーク社会の先端を切り拓く国となること」、「クールジャパンの人気を拡大させること」などを計画している。
一方、角川グル-プ会長として角川歴彦氏は、今次年度報告において次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. プラットフォーマーとして電子書籍マーケットで存在感を高めるという選択こそ、ネット時代に生きる角川グル-プが挑戦すべき次世代の事業領域である。
2. 角川は、2011-10にニコニコ動画のドワンゴと包括的業務提携を結び、BOOK☆WALKERでの連携を発表した。
3. BOOK☆WALKERは1010-12にアップルの正式承認を得てスタートした。ランキングも上位を保持し、2011-04にはAndroid版に進出した。
4. 2011-12には、電子書籍を中心にデジタルコンテンツを販売する独自のプラットフォームを、iPad、iPhoneで開始した。
5. 2011—1に、角川書店と角川映画の合併など、新デジタルメディア時代に対応するための企業統合を実施した。
6. 2011-02に、グリーと業務提携を発表した。
SANARI PATENT所見
角川歴彦会長は、今後の角川グル-プを「メガアプリ・パブリッシャー」と性格付けている。佐藤辰男社長は、2011-03期の売上高1401億円、前期比3%増、営業利益78億円、前期比5割増の成果を踏まえて、書店・映画製作のプロデュース力の相乗、出版を含む一気通貫のメディアミックス展開の活況を期しており、メガアプリ・パブリッシャーの具体的顕現を、全国民が目視できよう。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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