2011年7月25日月曜日

総合リース国内首位・オリックスのリスク管理とレバレッジ運用

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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オリックス(東大証1部)のレポートが届いたが、宮内義彦CEOがコモンズ投信の渋沢 健会長(渋沢栄一氏の直系だが、渋沢雅英氏は佐成重範弁理士の武蔵高校同期生)との対話で両者の理念や体験を惜しみなく交換しているので、実に貴重な内容である。先ずもって、標記の「総合リース国内首位」は、会社四季報が付した「特色」だが、渋沢氏の「オリックスにとって、いわゆる同業者に当たる企業体には、どんな会社があるとお考えでしょうか」という問いかけに対して、「私どもが指向してきたことは、オリックスということだけで、業界何位とかシェア拡大といった仮想敵国を作ることはやめようと言っているうちに、金融危機でライバルが誰もいなくなってしまいました」と応じ、「各部門でベンチマークとなる会社はありますが、同業者と捉える会社はない、というユニークな会社を目指してきました」という答え方をしている。会社四季報的な捉え方からは勿論、類型化した捉え方もできるはずだが、オリックスの社名がORIGINAL+Xに由来し、Xの累加による付加価値の多様性を追求してきた47年余の道程は、それぞれユニークであり続けたと言えよう。
佐成重範弁理士は20年程も以前に、日本リスク研究学会でリスク学(Riskology)の創設を提唱し、リスク・ベネフィットのバランス考量をその中核と論じたのだが、渋沢氏が、「日本ではリスク=危機というイメージが強いのですが、本来、将来不確定なものを指す言葉ですから、反対側に振れれば機会ということになるので、資源を的確配分する経営がリスクマネジメントであり、危機管理は、語訳と思いますが」と投げかけ、宮内氏と、レバレッジの安全性論やリースの機能論を展開しているのも、金融工学不評の折柄、考え方を刷新するために有益な内容を含んでいる。
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