2011年8月1日月曜日

三菱重工が発電技術開発の最新動向について特報

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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先日(2011-07-28)三菱重工技報が「発電技術特集」を発表した。エネルギーの利用形態として電力の合理性には疑問の余地なく、電力エネルギーに変換すべき一次ないし二次エネルギーの選択と変換態様が今や、全世界の共通課題だから、三菱重工の上記発表にグローバルな注目が集中することは当然である。論文項目は、
(1) 超高温ガスタービンの要素技術の開発
(2) A-USC(700℃級先端超超々臨界圧発電の技術開発と展望
(3) 究極の高効率火力発電ーSOFC(固体酸化物形燃料電池)トリプルコンバインドサイクルシステム
(4) MACHガスエンジン発電設備によるエネルギー節減とCO2排出低減
(5) 褐炭などの低品位炭を活用したIGCCの取組み
(6) 最新の製鉄所副生ガスを焚きガスタービンコンバインの開発状況
(7) SDAピッチ(石油残滓物)焚きボイラの計画と運転実績
(8) バイオマスガス化による液体燃料などの化成品原料ガス製造技術
(9) 国産最大風車MWT92/24が能登半島丘陵地帯で運転開始
(10) 電力調整機能に優れる可変速ポンプ水車
(11) リチウムイオン二次電池を用いた再生可能エネルギーの系統連系円滑化システムの開発
SANARI PATENT所見
非化石一次エネルギーのグローバルな分布が偏在しており、国際送電の実用性が課題であるから、超電導技術を含めて、この分野の研究開発も望まれる。一次エネルギー資源としてわが国では特に、メタンハイドレートの開発活用への関心も高い。三菱重工の和仁正文常務は、「電源の安定供給に役立つよう三菱重工は、経済性や環境保全を念頭に置いて、あらゆる分野の発電技術の向上に取組んでいます」と述べているが(2011-07-28)、日本のインフラ企業の雄として、三菱重工への期待は大きい。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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