2011年3月31日木曜日

林原生物化学研究所の更生手続開始と中国銀行頭取の退任

弁理士 佐成重範 Google検索 SANARI PATENT C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat Twitter http://twitter.com/sanaripat 研究開発型バイオベンチャーの花型として、株式会社林原生物化学研究所の令名は高かったが、株式会社林原および株式会社林原商事と共に、会社更生法の手続開始対象となった(2011-03-07)。関連して中国銀行は、「当行代表取締役等の異動に関するお知らせ」と題して、「大口与信先(SANARI PATENT注: 上記林原グループ)の破綻という結果に対する経営責任の明確化とあわせて新中期経営計画のスタートを期して経営陣の若返りを図るため」頭取と専務の退任予定を発表した(2011-03-29)。日経(2011-03-30)は、「中国銀頭取が林原破綻で引責」と題し、「中国銀は林原のメーンバンクで、林原グループ3社に454億円の金融債権を持つ。林原グループ3社は、決算を改ざんして金融機関から多額の借入をした経営実態が明らかになった」と報じた。林原3社は「会社更生手続開始決定のお知らせ」と題して、「会社更生手続の申立およびそれに先立つ事業再生ADR手続に関する報道以来、関係者の皆様に方には多大なるご迷惑とご心配をお掛けしましたことを改めてお詫び申し上げます」と述べると共に、「林原の事業は、商品の安定供給に支障を来すこともなく、順調に続けられている」と強調している(2011-03-03)。バイオ分野で多くの業績を挙げてきた林原グループは、会社業歴79年(創業128年)、インターフェロンなど医薬品原料や試薬等の生産で知られ、特許権も多数取得して、利益を不動産投資のほか、研究開発投資に重点傾注してきた。 SANARI PATENT所見林原の業績を再認識すると共に、研究開発を含む投資全体の健全性を保持する方策を改めて考察しつつ、林原の早期更生達成を期待する。 (訂正のご要求は sanaripatent@gmail.com にメール下さい) 

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