2011年3月22日火曜日

原発事故で大活躍の消防車製造首位・モリタにも注目

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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原発注水で連日、消防車の活躍、消防士への敬意が世界中の耳目を惹いているが、わが国の性能優秀な消防車の首位メーカー・モリタホールディングス(東・大証1部)の技術開発と海外展開にも、注目と敬意を新たにすべきである。
東洋経済の昨月号(2011-02-05)が、今次震災は全くの想定外で「消防車から始まったデザインの大革命」と題して市場シェア50%のモリタの創意を紹介したばかりだが、その要点を摘記すると、
1. モリタが作る消防車は、見るからに格好いい。消防庁の車体構造規定改定の機会に、モリタは、設計自由度が高い繊維強化プラスティクスを導入した結果、鋼板と異なり、デザインが飛躍的に向上し、曲線や丸みを帯びた消防車が続々と現れた。
2. モリタは、「世界首位を目指すに相応なデザインを期している。
3. 消防車の国内需要は、年間1300台程度で安定してきた。モリタはその半分以上だが、世界市場でも2~3位級の規模。
4. 国内シェア向上の戦略車と位置づけているのは、圧縮空気泡消火装置搭載のポンプ車だ。
5. コスト削減のため兵庫三田市に生産集中。標準化も進める。
6. 海外展開の要めは、はしご車だが、はしご車ではモリタの国内シェアは9割超。1台の価格1.8億円(一般ポンプ車の6倍強)。
モリタの中国進出には会社四季報が注目し、「上海に子会社新設。2011年内に泡消防車。3年内に、はしご車の現地生産開始」と特記している。
SANARI PATENT所見
モリタの業歴78年。原発プロジェクト輸出にのみ注目せず、消防車の輸出や海外生産における高度日本技術のエネルギー安心感寄与をわが国の誇りとしたい。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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