2011年3月20日日曜日

美髪文化を技術高度化するミルボンの次世代構築

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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株式会社ミルボン(東証1部)の事業報告(2009-12-21~2010-12-20)が届いたが、わが国が世界に誇るべき美髪文化の精華を結集した華麗な内容で、熟読させられる。ミルボンは創業50年余だが、「美容サロン向けヘア化粧品専業でトップ。染毛剤、パーマ剤、ヘアケア製品が主力で好採算。2014年度までにアジアで生産開発拠点新設模索、中国中間層向け参入も視野。伊ブランドと国内代理店契約結び、市場伸びるオーガニック製品を2011-09に投入」と特色付けられる(会社四季報による)。今次報告(SANARI PATENT要約)は、
1. 長引く景気低迷の中で、ミルボンはサロンの生産性向上に重点指向し、大人化する顧客ニーズに応える製品・技術を開発した。その結果、当期連結売上高197億4900万円で前期比2.9%増、営業利益35億7800万円で9.2%増した。
2. わが国の総人口減少に伴い美容人口も減り始め(SANARI PATENT考察: 必ずしも必然的因果関係はない。美容関心人口の著増も考えられる)、サロン来店サイクルの延びや客単価の低下が進行し、全体的に売上がダウン傾向の一方、子育てから開放された団塊ジュニア女性の再就職増、女性の可処分所得が30歳未満単身勤労者所帯において初めて男性を上回ったこと(総務省全国消費実態調査)などのプラス要素も出てきた。
3. このように大人化が進む顧客に満足を提供するには、個々の顧客の内面にも踏み込んだサービス・コミュニケーション・技術力の対応が必要である。
4. ミルボンは、女性像別スタイリング剤、ディーセスブランド美髪保湿乳液、サロンワーク用ハンドケア剤、ストレートパーマ剤、ボリュームヘアスタイルパーマ剤、カジュアルモード系スタイリング剤、ヘアカラーオルディープ追加色剤の新製品を逐月新発売したが、特にアラサー後の美髪のバサツキに対応するディーセスアプラウの売上高は目標を上回ってヒットした。
5. 東京オフィスをリニューアルし、サロンの教育支援を強化した。カラ―スタジオなどで、美髪先までの均一感・美髪の潤い感・美髪の根元から先端までのサラサラ感・そのキープ、透明感のスモーキーカラー、軽い質感や香りを創るヘアケアなど、様々な新技術を展開している。
SANARI PATENT所見
ミルボン提供の知識は、旧式男性の街中活動においても、観察の楽しみを深めよう。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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