2011年3月23日水曜日

海外6割、ヒロセ電機の今次震災影響は生産再開で軽微の模様

弁理士 佐成重範 Google検索SANARI PATENT
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全世界で求められるコネクタのグロ−バルブランド・ヒロセ電機は、逸早く2011-03-17現在の震災影響を発表したが、多極コネクタ製造設備に大きな被害がなく、生産再開ないし徐々に再開しており、「コネクター大手で世界の主要携帯メーカーが顧客、海外比率59%」(会社四季報)の世界スマートフォンへの影響を過大に憂慮するには当たらない模様である。業歴70年余、会社設立後62年だが、「2011-3期は韓国子会社通期化70億円上乗せ、営業益10億円上乗せ。スマートフォン用が好調持続。中国向け産機用伸び加速。スマートフォン基地局の追加投資需要増」と考察されている」(同)。
技術開発は一層活発で、最近の特許庁公開発明を見ても例えば、
1. 回路基板用電気コネクタ(特許庁公開日2010-03-17)→ 各端子同士間における誘電率のバラツキをなくし、インピーダンス整合を容易に実現する。
2. マイクロフォン(特許庁公開日2011-03-03)→ ダイアフラム自体の加工を施す代わりに、ベース基盤に加工することによりダイアフラムの応力の問題を解決したマイクロフォンを提供する。
3. 電気コネクタ組立体(特許庁公開日2011-02-17)→ 端子がハウジングへ挿着し易く、レセプタクルコネクタとの嵌合後に端子との係止量を増大するランスを有するケーブル側コネクタとレセプタクルコネクタによる電気コネクタ組立体を提供する。
これら発明を基盤とする通信インフラ向け高速伝送品の開発が、短期に量産に結びついているところに、2012-03期売上高1110億円、前期比18.1%増予想の基盤がある。
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