2011年3月6日日曜日

連結海外売上高比率9割のヤマハ発動機増収復益だが復配未だ

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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上場製造企業の微増収復益ないし増収増益が一般的傾向だが、連結海外売上高比率9割のヤマハ発動機のような場合はどうか。今次事業報告(2010-01-01~12-31)では、売上高1兆2941億円で前期比12.2%増、営業利益は513億円で1139億円改善の復益だが、累積損失解消・復配に至っていない。売上高の海外比率は二輪車96,4%、マリン86.8%、特機89.4%、その他34.8%で、合計89.0%。「為替換算レートは1ドル88円(前期比6円、円高)、1ユーロ116円(同14円、円高)でした」と述べているが、現時点(2011-03-04)の82.39円、115,02円の動きが注目される。ヤマハ発動機は、1ドル80円。1ユーロ105円での収益体質づくりを進めており、体質強化が期待される。
売上高構成で7割を占める二輪車については、新興国市場での出荷台数が656万台で22.8%増、先進国を含む事業全体では696万台で19.2%増、しかし、為替円高などにより売上高は10.9%増にとどまっている。
今後の経済環境について同社は、アジアを中心に新興国では景気拡大傾向が続き、先進国の景気も緩やかながら回復して、レジャー商品の需要回復も見込まれるとしながらも、原油や原材料価格の上昇、ユーロ圏周辺国での財政不安、新興国でのインフレ抑制のための金利引き上げなどを景気下押しリスクとして挙げている。従って同社は、国内生産体制の再編成、コストダウン、損益分岐点以上の生産数量の確保、本社機能の変革と高付加価値化、新興国市場の市場開拓と多商品展開、パーソナルモビリティの進化、新技術分野の研究開発を進めている。
SANARI PATENT所見
上記新製品開発についてヤマハ発動機は、「YZF-R1」2011モデルと「XJR1300」2011モデルを2011-03-04に発表、マルチクルーザー「S-QUALO(エス・クアロ)S/D」新発売を2011-03-03に発表するなど続発すると共に、YAMAHA BLOGのSNS活用が時流即応で、成果が注目される。
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