2011年2月24日木曜日

前立腺肥大症薬ユリーフのキッセイ薬品工業

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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先般、天皇陛下が心臓疾患で東大病院に入院され、数年前には前立腺がんの検診を受けられたことも想起されたが、佐成重範弁理士は数年来、キッセイ薬品の前立腺肥大症薬ユリーフを処方されている。お陰様で現在、排尿障害がなく、可能性ありとされる副作用も全く現れず、長期服用で安心を得ている。シャープの電子辞書には、「膀胱の出口にある前立腺が年齢と共に肥大し、尿道を締めつけるため排尿困難となる病気です」と解説している。
前立腺肥大症薬の一つは、前立腺を刺激し肥大化させるアドレナリンα1受容体の遮断薬で、同受容体をブロックする機序によって作用するが、ユリーフのほか、アステラスのハルナール、日本新薬のエビプロスタット、旭化成のフリバスも同様の機序によると解する。
キッセイ薬品(東証1部)は、「医薬品中堅、好採算の排尿改善薬、糖尿病薬、口腔乾燥症状改善薬を集中育成、海外は導出が基本」と特色づけられる(会社四季報)。今次第3四半期報告によれば、売上高423.2億円で前年同期比2.1%増だが、その内容を見ると、薬価基準引下げによって既存製品の売上高が減少したけれども、排尿障害改善薬、糖尿病治療薬、口腔乾燥症改善薬が引続き伸長し、腎性貧血治療薬新薬の発売、欧州における前立腺肥大症治療新薬の発売、中国で輸入承認を取得した糖尿病治療薬のエーザイによる発売など、新薬開発に成果を収めつつあり、医薬中堅企業としての地歩を強固にして業界の環境変動に対応するものと予想する。
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