2011年2月17日木曜日

中国の糖尿病患者・潜在巨大人口に武田薬品が対応

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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特許切れ続発やジェネリックの多様化で課題が多い医薬品業界だが、武田薬品は「2型糖尿病治療薬SYR-322の中国における臨床第3相試験開始」について発表した(2011-02-09)。糖尿病の知識は随分普及したが、1型はインスリンを分泌できない自己免疫異常による疾患であるのに対して、2型は生活習慣によるインスリン分泌能力の低下やグルコース分泌の増加で血糖値が増加し、様々な合併症を併発する疾患で、栄養過多・運動不足など所得水準の上昇に伴う現象という側面も重要であり、中国巨大人口の1割が潜在該当しても日本全人口に匹敵し、日本の糖尿病潜在患者千数百万人としても桁違いの多さである。自覚症状を伴わず進行する疾病だから、健康意識の向上を待って急速に糖尿病医薬の需要は増加するであろう。今次武田薬品の発表(SANARI PATENT要約)は、
1. 武田薬品と、武田薬品の100%子会社である武田グローバル研究開発センター(アジア)株式会社(所在地シンガポール)は、2型糖尿病治療薬SYR-322(一般名alogliptin)について、中国における臨床第3相試験を開始した。
2. 本薬は、武田薬品の100%子会社であるサンディエゴ株式会社(所在地米国カリフォルニア州)が創薬したジペプチジルペプチターゼ-4阻害薬である。日本ではネシーナ錠として既に発売し、他国域でも承認取得に向けて措置している。
3. この臨床試験は、プラセボ(SANARI PATENT注: 偽薬:剤型など外容は本物と同一で無薬効)を対照とした無作為二重盲検比較試験で、試験結果を中国等における薬事法っ承認申請に用いる。
4. 中国の糖尿病専門家も、「中国の糖尿病患者数は世界の他の地域と同様に急激に増加している。。糖尿病は中国の深刻な健康課題で、新たな治療オプションが待望されている」と述べている。
SANARI PATENT所見
在来の糖尿病治療薬は、食欲の異常亢進などの副作用を伴うものもあり、カロリー厳守を困難にするものも多い。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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