2011年2月26日土曜日

法人向け総合金融サービス会社へ、興銀リースの業態拡大

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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興銀リース株式会社が会社説明会を開催した(2011-02-25 京王プラザホテルで)。産業構造の変容が金融サービス業の業態を変容し、逆にまた、金融サービス業の業態の変容によって産業構造の変容が支援されていることを示す内容(SANARI PATENT要約)であった。
1. 物融分野の展開→ 大企業・中堅企業中心に、そのニーズの変化に即応
1-1 モノの評価・処分能力、会計・税務の専門知識などのノウハウを活かして物融サービスの提供と提案→ 財務マネジメント・事務省力化ニーズに提案→ 技術革新による陳腐化加速に対してリ-スによる加速償却、一時的な高額資金負担発生に対して分割払いによる資金負担軽減、収支バランス管理に対して収入に見合った支払いリース料の設定、所有に伴う事務負担回避に対して税務・保険などの事務受託
1-2 顧客基盤→ 製造業との取引が厚く、ストラクチャードファイナンスやM and Aなど幅広いニーズに対応
2 金融分野の展開→ サービスと対象物件の範囲の拡大
2-1 キャッシュフロー(定期的現金収入)を基に元利返済するファイナンスを強みとし、キャッシュフローの評価・活用の専門性を活かして、事業金融(プロジェクトファイナンス)・債権買取・船舶や賃貸不動産への対象拡大
2-2 例えば、海運会社を実質貸与先とし、船舶担保で船主に融資し、用船料で返済を受ける。
3 資金調達における特徴→ 都銀・地銀。生保・農林系統など幅広い取引関係と、コマーシャルペーパーの機動的発行
4 興銀リースの業績推移
4-1 2008年度は、金融市場混乱の影響を大きく受け減益したが、黒字を維持
4-2 209年度は、市場金利の低下や企業倒産の減少と相俟って、業績が順調に回復
4-3 2010年度も収益回復トレンドを持続する。
SANARI PATENT所見
旧興行銀行の政策的抱負に郷愁を感ずるが、気概はみずほ銀行に潜在し、「興銀リース」に伝統の名を掲げて、物融・金融の両分野にわり、ニーズに機動的に応える多面的金融サービスと提案力、価値評価能力、キャッシュフロー活用能力を業態の変容に発揮し、産業のイノベーションをもたらすことが期待される。
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