2011年1月13日木曜日

「MADE -IN」表示の旧体制化、グローバル時代の「販売者」表示

弁理士 佐成 重範   ケータイ検索 SANARI PATENT
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ユニクロ製品の8割には「MADE IN CHINA」、1割には「MADE IN VIETNAM」
表示が付されているが、ユニクロ販売ということで廉価良質が信用される。ビッグカメラに「COMBINED IN CHINA」のカシオ腕時計が販売されているが、構成部品はカシオ製品と推定して1000円前後で買っても機能は10万円の腕時計と同様に秒針の差なく動いている。
韓国の電子機器で世界市場シェアを高めている分野が続出しているが、部材として日本製品が多数輸入されている。グローバル化が益々進むから、製品中の部材生産国は益々多様になる。この意味で「MADE IN」表示は旧体制的であり、「販売者」表示がグローバル化経済に適合する。
イオンが新聞全面広告で「販売者表示」を強調していることは、まさにグローバル時代に適応するものと考える。イオンのプライベートブランド「トップバリュー」は6つのサブブランドと共に、「販売者 イオン株式会社」の表示をもって市場シェアを高めているが、プライベートブランド自体がパブリックブランドとの同質と廉価性を保証していると消費者は認識している。イオンは、「販売者としてイオン株式会社と表示しているのは、原材料から製造・流通・販売、そしてご意見をいただくお客さまへの対応に至るまで、イオンが全ての責任を負っていることの証なのです」と述べ、「品質と価格に責任を持つため、イオンが商品を企画設計し、イオン独自の基準を満たす委託先を選定し、自社の物流を活用し、イオングル-プで販売すると説明しているが、このように全領域にわたることは他分野の事業者にとっては困難であるとしても、「販売者表示」こそグローバル時代に適する責任表示との意識が、普遍化するよう、SANARI PATENTは切望する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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