2011年1月19日水曜日

資源エネルギー庁とロシアGazpromの協力合意

弁理士 佐成 重範   ケータイ検索 SANARI PATENT
C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
Twitter http://twitter.com/sanaripat
化石燃料のうちでも天然ガスは、環境負荷が石油より少ないし、埋蔵量が一定の規模より大であればパイプ輸送と相俟って低コストエネルギーとして大きな比重を占め続ける。それは同時に、代替エネルギー開発の在り方にも影響する。経済産業省(担当:資源エネルギー庁石油・天然ガス課)は「資源エネルギー庁とガスプロムのロシア極東における協力発展に関する合意書の締結について」と題して、次のように(SANARI PATENT要約)発表したが(2011-01-17)、ロシアとの友好と共に上記エネルギー技術の見地からも極めて注目に値する。
1. 資源エネルギー庁の細野長官と、ロシアガスプロムのミレル社長は、文書交換の形で、協力に関する合意書に署名した。
2. 合意は、ウラジオストック周辺における天然ガス利用と、ウラジオストック周辺からアジア太平洋諸国の需要家に向けた天然ガスおよびガス化学製品の輸送・販売に関する可能性調査の共同
3. 実施を内容としている。この合意署名文書に基いて、ウラジオストック周辺におけるLNG製造プラント建設に関する圧縮天然ガス生産、海上輸送およびガス化学製品生産に関する可能性調査を行い、2011-12末までに完了する。
4. 双方はまた、協力に関する枠組みの合意を5年間延長した。
SANARI PATENT所見
天然ガスはロシアを代表する巨大企業で、前身はソビエト連邦ガス工業省。全世界天然ガス生産量の4分の1規模と見られる。株式の過半をロシア政府が有する準国営企業であり、ロシア現大統領が直接運営していたことは記憶に新しい。独占的立場と世界天然ガス需給を背景として、利益が著増している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム