2011年1月25日火曜日

CANON=佳能:日中漢字圏商標の相乗効果

弁理士 佐成 重範 Google検索 SANARI PATENT
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CANONプリンタの高性能と使い勝手の良さは、高頻度のVersion Upごとに精細・懇切となり、中国における商標表記「佳能」が発音と性能にマッチして中国大人口に浸透しているようである。目下関心の的は、日本では「レノボ」で周知の中国「聯想」とNECのパソコン提携案だが、合弁会社における出資比率とブランドないし商標の相乗効果を如何に発揮するか、日中産業の共進を卜するものとして極めて注目される。
中国のデジカメ「愛国者=aigoPad」は日中米にわたるブランドテーマだが、「デジカメ」という日本商標は三洋電機が日本で商標権者である。特許権が期限付きで製薬会社では特許切れが大問題だが、商標権は延長可能だから、その価値を培養して永続させることは企業戦略の核心である。ソニーもCANONも、生活者において普通名詞化した「デジカメ」の語を、自社のデジカメ広告には使わず、「デジタルカメラ」と正確に表記しているようである。中国の「愛国者」デジカメは、aigoPad名でも日米欧市場で拡販するが、発音ではiPadを連想し、相乗効果もあろうが、機能の範囲は異なるから、相殺的ではない。
中国の電気自動車メーカー「比亜汽車(SANARI PATENT注:中国語の汽車=自動車)(BYD Auto)もコスト・価格で日米の市場に進出は当然だが。ブランド表示も注目される。
日米発のキャラクター名が中国で登録され、本家が登録できない事例も多くなり、「クレヨンちゃん」(中国名「蜡笔小新」)訴訟事件が著名だが、日本の権利者が敗訴する結果になっているようである。
SANARI PATENT所見
知的財産法はグローバルな性格と共に、属地主義でもあるから、相手国の知的財産法を熟知し、相乗効果を収める積極的対処が必要である。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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