2010年12月17日金曜日

日本アラブ閣僚会議におけるSaudi Arabia王国

弁理士 佐成 重範   ケータイ検索 SANARI PATENT
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Arab諸国の中でもSaudi Arabiaは、日本が、原油供給の30%を依存している極めて緊密な間柄の国である。Saudi Arabiaは、世界最大の石油埋蔵量(Yahoo!ニュースによれば原油の確認埋蔵量は世界の25%)・生産量・輸出量を誇るenergy大国である。輸出総額の約9割、財政収入の約8割を石油に依存しており、OPECの指導国として国際原油市場に強い影響力を有する。日本の5.7倍の国土面積、2400万人の人口、対Arab圏外交上も、民族はArab人、言語はArabia語、宗教はIslam教という典型的Arab国家として認識される。
従って来年2月以降に、Saudi Arabia原油の第一船(約30万KL)が沖縄石油基地に入港し、その貯蔵が現実に開始することは日本・Saudi Arabia両国にとって極めて意義深い。以下、「Saudi Arabia王国との共同プロジェクトの開始について:沖縄において、Saudi Arabiaの原油の貯蔵をsタートします」と題する資源エネルギー庁の発表(2010-12-14)を要約する。
1. 去る2010-06-14に、資源エネルギー庁とSaudi Arabia国営石油会社Saudi Aramco社(SANARI PATENT注: Wikipediaでは、保有原油埋蔵量・原油世界生産量・原油輸出量が世界最大:2006年度売上高1998億ドル、従業員数51,336人)との間で基本的事項について合意していた協働プロジェクトについて、2010-12-14に、独立行政法人石油天然ガス金属鉱物資源機構とSaudi Aramco社との間で、原油タンク賃貸借契約等を締結した。
2. 日本は、Saudi Aramco社に対して約60万kl分の、沖縄石油基地原油タンクを貸与し、Saudi Aramco社は、そこにSaudi Arabia王国の原油を蔵置して商業的に活用する。
3. 日本はこのプロジェクトにより、石油の供給不足時に、この貯蔵原油の優先的な供給を受けることができ、Energy Securityが向上すると共に、Saudi Arabia王国との戦略的関係が一層強化される。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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