2010年12月14日火曜日

Methane Hydrate開発研究など日本海洋掘削業績

弁理士 佐成 重範   ケータイ検索 SANARI PATENT
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尖閣問題などを内包しているものの、日本は領海に富み、新エネルギー源Methane Hydrateの海底埋蔵も豊富だから、資源各社と共に日本海洋掘削の活躍が期待されるし、その技術を海外に展開することが国際貢献上重要である。
丁度、日本海洋掘削(東証1部)の上半期報告が届いたが、米国Mexico湾事故に伴う米国政府の「新規深海掘削作業停止措置」(2010-10-12解除)影響下のグローバルな事業環境(日本海洋掘削の海外比率は7割強)においても、前年同期比微減ながら前前年同期比増の売上高・経常利益を示している。
日本海洋掘削は、「国内で唯一、海底石油・天然ガス田の試掘や生産井掘削を受託」、「Brazil、西Africa等での深海大型開発をにらみ、大水深掘削ノウハウ蓄積し、船体底部増強で深海対応している」(会社四季報)が、今次報告にも次のように好展望・内外積極展開状況を述べている(SANARI PATENT要約)。
1. 石油・天然ガスの世界需要は今後も増勢が予想され、探鉱開発活動も堅調に推移するものと考えられている。
2. 日本海洋掘削は、Spainの国家プロジェクト「天然ガスの圧入・備蓄」のための掘削工事に従事している。備蓄のための坑井を掘削するという新ビジネスモデルであり、工事案件の拡大に繋がる。
3. India・Bengal湾での掘削工事を2010-06に完工した。
4. Indonesiaにおける操業準備に、2010-09に着手した。
5. Malaysia国営石油との契約期間を5年間更新した。
6. 世界で初めて海底熱水鉱床を和歌山沖で掘削し、地質サンプルを採取した結果、熱水貯留帯や硫黄鉱物生成層の存在を発見した。
7. 地デジ放送通信ケーブル管路設置工事を、沖縄南大鳥島等で実施している。
8. 経済産業省の「Methane Hydroid開発計画」に一貫して参画中である。
SANARI PATENT所見
米国政府は、Mexico湾事件にかんがみ、新たな安全管理ルールを発表したが、これに基づく新たな規制要件を日本海洋掘削は既に充足しており、国際競争力を結果的にも強めたと考える。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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