2010年12月6日月曜日

豊田自動織機が米国市場に新型電動産業機器

弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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豊田自動織機という和名は機種限定的だが、英名は「Toyota Industries Corporation」で、すこぶる広汎である。同社の今次報告にも、「米国市場に新型電動フォークリフトを投入」が特報されて、電化が自動車以外の機器の電動化に広く及んでいく趨勢を示している。上記特報(SANARI PATENT要約)は、
1. 豊田自動織機は、米国における産業車両の生産拠点であるToyota Industrial Equipment Mfg.Inc.において、20~32トン積みの新型電動フォークリフト「Bシリーズ」の生産を開始し、米国市場で発売した。
2. 米国産業車両市場における電動車比重は、2009年に67%まで上昇している(SANARI PATENT考察: 乗用車における電動車比重より遥かに高率であることが注目される)。豊田自動織機は、高い安全性能・操作性、および低メンテナンスコストを兼備した今次新製品により一層拡販する。
豊田自動織機は、特許庁公開件数1万1829件(2010-12-05時点)の特許発明を有するが、最近(2010-11-01~2010-12-03)の特許庁公開のみでも58件を数え、電動化指向が加速している。例えば、
1. 発明の名称「モータ駆動システムおよび車両」(特許庁公開日2010-12-02)→Zソース昇圧回路による昇圧動作と、インバータによるモータ制御を両立させる。
2. 発明の名称「電力変換器」(特許庁公開日2010-12-02)→マトリックスコンバータとインバータのスィッチング回数を抑えると共に、インバータのP-N間に接続されているコンデンサに流入するコンデンサリオウル電流を低減する制御を行う電力変換器を提供する。
3. 発明の名称「電力変換装置とその電力変換方法」(特許庁公開日2010-12-02)→マトリックスコンバータとインバータのスイッチ回数を抑える制御を行う電力変換装置とその電力変換方法を提供する。
豊田自動織機は、乗用車についても、プラグインハイブリッド車および全電気自動車用の新型充電スタンドを、日東工業株式会社と共同開発し、2010-10に発売している。利用者の操作性を向上させると共に、充電インフラ網の構築に不可欠の通信機能を標準車載した先駆製品である。
なお豊田自動織機の上半期業績は、前年同期比・売上高16%増で7298億円、経常利益は9倍の383億9300万円を示している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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