2010年11月28日日曜日

Heat-Tech vs. Hot-Magic: Global Development of Japanese Clothing Innovation 

ユニクロの活況とグンゼのホットマジック 
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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株式会社ファーストリテイリングの2010-08期決算報告が届いたが、報告自体がが「ユニクロ」の名乗りで一貫している。柳井 正社長の挨拶と共に、その業績・動向は国内外の生活イノベーションを起動し、衣製品の価格動向を実質的に方向づけてきただけに、常に注目の的になっている。
特に柳井 正社長の今次挨拶は、例によって自作自筆であること疑いなく、熟読に値いする。要点(SANARI PATENT要約)は、
1. 2010-08期は大幅な増収増益を達成した(売上高8148億円で前期比18.9%増、営業利益1323億円で21.9%増)。上期は国内ユニクロ事業の秋冬商戦が絶好調で、ヒートテックの大ブレークがあった。ユニクロの海外市場における認知度が飛躍的に高まった。
2. しかし下期は、国内ユニクロ事業の不調から多くの課題が見えてきた。品番数が増え過ぎたことにより、ユニクロが本来強みとするベーシック商品の良さが顧客に伝わらなかったことが要因である。この失敗を振り返ることで、顧客が真に要望されている商品を、高品質な素材で完成度を高めてつくり続けることがユニクロの最大の強みであると実感した。(SANARI PATENT考察: ユニクロはヒートテックの7つの機能として、発熱・吸汗速乾・保温・静電気防止・抗菌・形状保持・ストレッチを掲げているが、「薄さ」「軽さ」「デザイン性」「中空繊維の触感性」などを付加して掲げる他社製品が続出しており、高品質・完成度の中味が常に進化しているので、同種製品の業界内競争が激化すると考える。)
3. 2010-08期の海外ユニクロ事業は順調に業績を拡大し、2011-08期には売上高1000億円に達する見込みである。特に中国・韓国・香港・台湾・シンガポール・マレーシアで伸長する。2010-05には上海にグローバルな旗艦店をオープンした。ベトナム・タイ・インドネシア・フィリピンにも出店する。
4. 欧米では、主要都市の旗艦店・大型店を増加する。New Yorkに3年前にオープンした旗艦店は、売上高4割増。(SANARI PATENT考察: 訪日観光客の例えばフランス人は、冬期底冷えする同国気候から、ユニクロ製品に魅せられたと報道されており、グローバルに拡販の余地は大きい)。
SANARI PATENT所見
読売TVがグンゼのホットマジックについて放映したが(2010-11-19)、ヒートテックに対する特長の紹介が潜在しており、技術・デザイン・販売力の各面で、競争による衣類イノベーションの展開が期待される。  
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)   

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