2010年11月20日土曜日

Eisai Co. launched a Rapid-Acting Insulin Secretagogue in China 

エーザイが即効型インスリン分泌促進薬を中国で発売
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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エーザイ(英文では「Eisai」)(東証大証1部)の2010年度上半期報告が届いた。連結売上高4123億円で前年同期比4.4%増、営業利益は672億円で37%の著増を示した。売上高の地域構成では、国内41.5%を米国44.1%が上回り、欧州が5.4%、アジアが4.2%である。特に中国では2101-09に、即効型インスリン分泌促進薬「グルファスト」を中国名「快如妥」で発売したが、中国では富裕層のみならず中堅層に食習慣由来のメタボ・血糖値異常への関心が高まり、罹患者あ多い2型糖尿病における食後血糖値推移の即効性薬効を発現する同剤の拡販が予想される。
売上高の製品別構成において、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」が1721億円(10.3%増)で41.7%を占めているが、同剤は、2010-11に米国では特許満了し、引続き「アリセプト錠5mg、10mg」「アセリプト錠23mg」「1週間持続型経皮吸収パッチ製剤(申請受理)」など複数の規格・剤形をもって寄与するとしている。
SANARI PATENT所見
いわゆる大型薬剤の特許切れ対応が薬剤業界の課題とされてきたが、後発薬(Generic、ゾロ医薬)に関連して、インド製薬業界の動向が注目される。6年前までは物質特許を認めないインド特許法のもとで、着実に国内外の大規模需要を開拓し、大量生産のコストメリットを発揮してきたが、米国市場で地歩を固めると共に、先進国における特許切れを好機とする態勢にある。エーザイは2010年に従来の在インド研究開発拠点に加えて生産工場を始動し、第一三共がインド製薬会社に出資・子会社化、武田薬品がインド参入計画、アステラスが販社設立などと共に、日本製薬業界のインド製薬基盤(コスト、化学人材)活用による対世界寄与が期待される。
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