2010年12月3日金曜日

Nifty Cloud Computing 国産クラウドの順調な拡大

弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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Niftyの上半期事業報告(2010-04-1~2010-09-30)が届いた。冒頭に「大幅増益を達成いたしました」と元気一杯である。売上高は5232億2700万円で前年同期比4.9%増、営業利益は18億6500万円で前年同期の3.6倍。生い立ちのInternet Service Provider事業については、ADSL接続会員が必然的に減少する一方、光ファイバ接続会員獲得について、チャネル別にキメ細かい獲得戦略を推進すると共に、急速に拡大するモバイル接続サービスについて、@Nifty WiMAX用に機器レンタルを開始した。
Webサービス事業について、広告ビジネスは、検索数増加に伴い検索連動型広告・タイアップ広告・モバイル広告が伸長しているが、今後NiftyのICT業界における地位を決定するものとして、Nifty Cloudの順調な拡大に最も注目すべきである。
内閣知財戦略本部のコンテンツ担当委員・角川歴彦・角川会長が夙に、「カウラウド時代とクール革命」と題してベストセラーズの著作を警世の書としたが、「カラウドの奇跡」と題する章まで設けられ、その革新的意義が解説されている。
Niftyは、今次報告で次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
1. Niftyは2010-01-27からニフティクラウドをサービス開始したが、2010-05の「第1回Cloud Computing EXPO」に出展したほか、Cloud Seminarを他社と共同開催するなど拡販に注力し、Service Menuを継続的に高度化(enhance)してユーザーの要望に応えたことにより、2010-09-30時点の利用者数は462社に達した。
2. Niftyでは、internet serviceがbroadband化した2000年以降、サーバ運営の標準化や仮想化にいち早く着手し、大規模システム環境を柔軟・効率的に利用できる環境づくりを続けてきたが、その延長線上で、Cloud Serviceを今後の成長分野と位置づけ、Niftyが拡張し続けてきた自社サービスインフラを基盤として提供する。
3. Nifty Cloudの特長は、
3-1 顧客の利用状況に応じて、サーバやメモリの増設に、on demandで対応できること
3-2 1時間単位の利用でコストを最適化できる従量制の料金プランを設けたこと
3-3 大規模システムを運営する仮想化技術を応用してシステム構成したこと
3-4 新機能を次々にリリースしていること
3-5 APIにより外部接続を可能にしたこと
SANARI PATENT所見
Nifty Cloudについては例えば東洋経済誌(2010-10-02)が「多様なクラウドサービスを適材適所で使い分けよう」広告特集のもとで、Nifty Cloudを「企業規模、利用形態に捉われない、豊富な運営ノウハウと使い易さ、高信頼のサーバー環境を提供」と題し、「セットアップ僅か5分! 利用者と提供者二つの立ち位置、だから可能なニーズ優先サービス」と副題して詳述している。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください) 

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