2010年10月5日火曜日

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 凸版印刷の成長戦略と電子出版事業取組、東芝と提携
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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凸版印刷の今次業績報告(2010-04-01~2010-06-30)には、凸版印刷の成長戦略、特に電子出版の計画を特記しているが、日経電子版(2010-10-04)も「東芝、電子書籍で凸版印刷と連携、2011年メドに国内配信」と題して詳報した。
凸版印刷の今次報告は次のように述べている(SANARI PATENT要約)。
(1) 日本の電子書籍の市場規模は、2009年には約574億円だったが、2014年には約1300億円に拡大すると予想されている。凸版印刷は、電子出版を新たな出版メディアの一つに加え、出版業界全体に向けた総合戦略「出版イノベーション2010」を策定し、様々な取組を推進している。
(2) 出版社に対しては、デジタルコンテンツソリューションセンターにおいて電子出版への対応を総合サポートする(SANARI PATENT考察: ベンチャー起業にも馴染むと考えられるので、対中小企業を含めて凸版印刷の重点指向が望まれる)。
(3) 製造面では、電子出版と既存の印刷物を並行して製作できるマルチフォーマット制作ライン「コンテンツファクトリー」をしている。
(4) これらの電子出版関連事業は、関連グル-プ各社との連携や広告制作・配信代行などを含めて、2015年には約500億円程度の増収効果になると見込んでいる。
(5) しかし、電子書籍が紙の書籍に直ぐに代わるとは考えていない。日本の出版文化においては、電子と紙の書籍は、良い形で相乗効果を生みだし、共存すると考える。
(6) その取組の一つとして、業界の活性化に向けたウェブサイト「本屋の歩き方」をオープンした。
一方、上記日経電子版は、次のように報じている(SANARI PATENT要約)。
(1) 東芝は2011年にも国内で電子書籍配信サービスに乗り出す。凸版印刷と組み、電子書籍 サイトを開設する。東芝はパソコンや電子書籍端末の販売だけでなく、配信サービスも手掛けて収益源を拡げる(SANARI PATENT考察: 佐成重範弁理士が先日、東芝のdynabook・windows 7・TV チューナー付きを購入したが、「電子書籍1冊無料プレゼント」の付録つきだった。キャノンの最新鋭プリンタも付録で計10万円未満の新品ネット購入) 。
(2) 国内の電子書籍配信サービスには、シャープやソニーなどがケータイ各社と共に2010年内に参入予定、企業間競争が電子書籍普及を促進する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)      

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