2010年9月24日金曜日

Functions Expected to Smart-Meter System Including Smart-Grid

 スマートメーターのシンプル性と多機能性についての論点
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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エネルギー需給合理化の要素技術として、スマートメーターシステムをどのように構成すべきか、経済産業省における論点を考察する。
(1) スマートメーターをシンプルなものにするか、これはスマートメーターに何を期待するかによる。スマートメーターの機能・効果・コストに関係があり、どのような機能を求めるかによってコストなども異なってくるから、この辺りを決めていかないと、スマートメーターのスペックが決められない。
(2) スマートメーターの機能について、シンプルなものとするという合意には未だ至っていない。
(3) スマートメーターが提供すべき情報には、一日のデータもあり、リアルタイムのデータもある。また、家全体なのか、機器別なのか等、情報の種類によってセキュリティの必要性も異なるので、スマートメーターの情報の整理が必要である。
(4) 「双方向通信」は美しい言葉だが、関係者それぞれにとって、どのような価値が有るのか分からない。
(5) スマートメーターによる情報の提供が議論されているが、本当に消費者のニーズが有るのか。積極的にニーズが有るなら良いが、どこまでの人を対象に考えるのか、最終的のスマートメーターの普及をどう捉えるのか、到達点のイメージを明確にすべきである。
(6) 計量データが消費者の手元に戻ってくることはメリットかも知れないが、ネットワークが見えにくいため不安が残る。
SANARI PATENT所見
次世代エネルギー社会の構造が明確かつ具体的に構想されていないから、上記のような出発点的議論が経済産業省の検討会ベースで行われている段階だということを、先ず認識すべきである。スマートグリッドの位置付けも、スマートメーターの定義の内で明確にすべきである。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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