2010年8月11日水曜日

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HDD用直流モーター分野で世界首位の日本電産が好調
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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日本電産((東証大証1部)は、「HDD用直流モーターで世界首位、業績絶好調」(会社四季報)と評されているが、その今次事業報告(2010-04-01~06-30)は、連結売上高1780億円で前年同期比38.3%増、営業利益270億円で2.6倍を示している。報告には、「2010-05からギリシャの財政危機に端を発する一部欧州諸国の財政赤字や信用不安の増大が、世界の金融市場に大きな影響を及ぼし、実体経済にも影響しかねないという二番底リスクの懸念も生じたが、日本電産関連市場では、一部の製品で季節および需要変動に伴う在庫調整の影響が見られたものの、全体としては新興国市場における消費者向け需要の拡大急進を背景として、堅調な回復が継続した」旨を述べている。
SANARI PATENTが注目するのは、日本電産が2010年度戦略の重点テーマとする「成長重視に軸足をシフトし、M and A戦略の再加速すること」、「新興国市場重点型投資、特に現地生産、現地開発、現地営業を再強化すること」および「内製化投資も継続し、飽くなき付加価値向上を実現すること」、特にM and A戦略の再加速である。その利点について、日本電産・永守重信社長は次のように語っている(TV東京2008-05-26)(SANARI PATENT要約)。
「昭和40年代まで、例えば京セラのような会社が自力で良い製品を開発し、世界に販売して高度成長できたのだが、オイルショック後は全てを自力で開発する時間と資金の余裕が乏しくなり、米国でM and Aの盛行を見て、日本でも同様にと思い、先ず米国の会社を買った。」
「優良会社はなかなか売ってくれないが、技術を有しても赤字の会社を買って、一、二年で再生できれば、本来習得するのに十年、十五年かかる技術が三年ぐらいで入手できる。技術獲得の新しい手法であった。」
「今まで私が買った会社は、技術はとても高く、良い製品を作っているが、儲かっていない。その理由はコスト、従業員、経営者など、色々な問題が複合しているが、それらを除去すれば必ず儲かる。」
SANARI PATENT所見
M and Aも広義のOpen Innovation として、適切に加速すべきであるが、いわゆる企業文化の相異が、問題の除去を困難にする場合がある。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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