2010年7月3日土曜日

Multi-media Distribution of Content by Newspaper and Printing Companies

 印刷業界や新聞社のコンテンツデジタル化によるクロスメディア展開
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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(6)(承前2010-07-01記事) 印刷業界や新聞社は、ネットでの新聞電子版新聞配信など、コンテンツをデジタル化し、様々な媒体での事業展開を目指している。また書店業界は、書店情報の検索や書評の発信などで、リアル店舗と連携させている。また例えば紀伊国屋書店と凸版印刷は、ネットライブラリーという名称で、米国を中心とする世界各国の大学・研究機関で構成されたライブラリーサービス期間が提供する図書館向け電子出版物配信サービスを、凸版印刷が電子データ制作、紀伊国屋書店が電子出版物販売を担当して利活用に供している。日本雑誌協会の雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアムは、出版社・印刷会社・ITベンダー・メーカー・広告代理店等が参加する雑誌コンテンツの有料配信共同サイトであって、91誌、約5000記事を集約している。
(7) 米国の電子出版市場は急速に立ち上がり、米国出版社協会の発表(2010-2)によれば、2009年の米国における電子出版市場(卸時点での売上高)は1億6950万ドルに達した(2008年の2.77倍)。
 米国の電子出版市場は、アマゾンのKindleやソニーのReader、バーンズアンドノーブルのNookなどが、急拡大している。
(8) Googleが提供するGoogle Booksは、出版物の全文を対象とする検索が可能である。このサービスを実現するため、既に1000万点の出版物がデジタル化されている。今後、米国の裁判所によりGoogle Books訴訟に係る新和解案が承認されると、著作権が有効で絶版になっている出版物についても、全文閲覧できるようになり、利用者による購入が可能となる。このことは、米国の電子出版市場に提供されるコンテンツの規模が一挙に1000万点超に拡大される可能性を意味する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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