2010年6月24日木曜日

METI Requests Public Opinion on Cloud-Computing Related International Competitiveness

 「クラウド・コンピューティングと日本の国際競争力」報告(2010-06)に意見公募(期限2010-07-21)
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
 クラウド・コンピューティングのサービスを提供するというネットサービス事業者が著増しているが、経済産業省は先に設置した「クラウド・コンピューティングと日本の競争力に関するkkk」の報告案ができたとして、これに対する意見を、2010-07-21を期限として公募している。
 64ページを費やした報告案だが、その内容(SANARI PATENT要約)を考察する。
(1) クラウド・コンピューティングとは何か?→ 情報技術はこの数年間で劇的に進化し、社会基盤としての重要性が著増した。新成長戦略(2009末閣議決定)においても改めて、日本のIT立国が謳われている。IT産業の競争力強化とIT利活用による産業の高度化を実現し、経済成長と国民生活全般の質を向上することがわが国の重要課題である。
(2) 特にクラウド・コンピューティングは、IT業界のみならず、農業や商業など様々な業界からその普及発展が期待されている。(SANARI PATENT考察:「工業」と書いていないが、「IT業」に含めたと解するほかなく、雑駁な表現である)。政府として、クラウド・コンピューティングの推進に向けて、データ活用による新サービス・新産業の創出支援、関連制度の見直しを含むルール整備、技術開発・標準化支援に取組む必要がある。
(3) クラウド・コンピューティングは、サービス提供と同時に、国内のみならず海外からも利用可能という特性を有する。すなわち、既存のSI(SANARI PATENT注:System Integration: 顧客の業務内容を分析し、課題に適合する情報システムの企画・構築・運用を一括実行するサービス)やパッケージ型のシステムと異なり、最初から、グローバル市場をターゲットとするサービス展開を可能とする。クラウド・コンピューティングの進展は、日本のシステムの特徴である高信頼でキメ細かなサービスを武器として、国内企業が海外企業を開拓する千載一遇のチャンスであり、今後の海外市場の獲得にはクラウド・コンピューティングの活用が不可欠である。(SANARI PATENT考察:文脈が前後乱れているが、クラウド・コンピューティングが今後の海外市場獲得に不可欠であると共に、海外市場での競争力発揮のため優越できる日本得意の技術と評価している)。
(4) 海外への売切り方に一過性のシステム輸出ではなく、国内ユーザー企業とベンダー企業が一体となって、国内データセンタを拠点とする高信頼かつ永続的な運用サービスを提供することで、現在世界市場の10%程度を占める国内IT企業の市場シェアの大幅な拡大を目指す。(SANARI PATENT考察:グーグルのクラウド・コンピューティングを意識した記述と思われる)。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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