2010年6月21日月曜日

ENAX Expands its Service Areas to Sales of Li-ion Rechargeable Battery Production Line

 エナックスはリチウムイオン電池における日本の「擦り合わせ」を強調
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 株式上場会社は決算発表の頻度増加で益々一般の注目を浴び易くなったが、未上場会社で極めて枢要な技術的地位を占めている企業への関心と理解は、とかくおろそかになりがちである。リチウムイオン電池のエナックスはその最たるものとSANARI PATENTは考える。先ずその小沢和典社長挨拶(SANARI PATENT要約)を見る。
(1) 「日本の科学技術と文化を世界に発信する」、これがエナックスの企業ビジョンです。では、日本の強みである科学技術・文化とは、一体何を指すのでしょうか。その代表は、 「擦り合わせ」という技法です。「擦り合わせ」とは、平たく言えば「融合」「混ぜ合わせ」ということです。様々なものを混ぜ合わせ、一つのものを作り上げるというのは、日本人が最も得意とするジャンルで、その顕著な例が自動車です。
(2) 個々の技術が優れていても優れた「自動車」というプロダクトは、とても作れるものではありません。各分野の技術を結集し、組合わせることによって、ようやく一つの素晴らしい製品が生まれるのです。
(3) そして次には、「リチウムイオン電池」です。中身は化学および電気化学、構造は金属、材料は物理、生産は機械、使い方は電気と、あらゆる理系分野の叡智を混ぜ合わせてできるこのリチウムイオン電池は、まさに日本人が最も得意とするプロダクトなのです。容量が大きく、パワーがあり、極めて安全であるという3つの要素を満たしたエネルギー源は、このリチウムイオン電池を除いて他に無いと言うことができるからです。
(4) エナックスは、自動車や大型発電機に使用される、特に「擦り合わせ」が必要なリチウムイオン電池を製造・開発しています。動力用リチウムイオン電池を事業化したのは、エナックスが世界で最初で、エナックスはリチウムイオン電池のパイオニアです。
(5) エナックス創業の1996年に、ソーラーカーレースに携わる機会を得て始まったこの事業は、エナックスの屋台骨を支え、売上高の6割は海外からの発注です。
SANARI PATENT所見
 エナックスの小沢和典社長は、1968年に東大物理工学科卒後、ソニーに入社、1996年に退職してエナックスを一個人で設立、リチウムイオン電池関係のコンサルタント業を経て1997年から生産を開始している。株式上場していないが、海外の有力企業が出資し、利益の蓄積もあって、創業14年で資本金10億0600万円、売上高9億6200万円の業容に達している。リチウムイオン電池は、経済産業省も予てから日本企業の特技としてきたところで、エナックスにその適例を見るとSANARI PATENTは考える。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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