2010年6月11日金曜日

House Foods Responds to How Family Structure and Dietary Habit may Change

景気変動・食生活多様化・食品グローバル化にハウス食品の即応
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
C Site http://patentsanari.cocolog-nifty.com/blog
R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
 ハウス食品の今次業務報告(2009-04-01~2010-03-31)が届いた。「売上高減少、営業・経常利益増大」が、日本の優良企業の今次(2009-04-01~2010-03-31)業績の特徴、すなわち、低価格指向に順応しつつ、固定費引下げの経営努力を着実に実行し、「売上高成長なくても企業利益確保」の体質を確立したとSANARI PATENTは見ているが、経済成長が再開すれば一層の収益増加と知財投資が見込まれる。ハウス食品もその模範例の一つである。以下その今次報告内容(SANARI PATENT要約)を考察する。
(1) ハウス食品の2010-03期売上高は2206億2200万円で、前年度比0.9%減だったが、経常利益は121億8700万円で10.9%増加した。
(2) カレー製品は、顧客の内食回帰傾向により増販し、特に「バーモントカレー」「ジャワカレー」が、カロリー数を減らした「新濃縮加熱製法」採用によるフレッシュアップがスムーズに受け入れられて、効果的な販促と広告活動と相まって順調に推移した。(SANARI PATENT考察: 食コストとカロリー減と美味が要めである。) 
(3) レトルトカレー製品では、新しい食シーンを提案した(SANARI PATENT注: テレビ放映)「めざめるカラダ朝カレー」も大きな支持を得た。
(4) スパイス製品は、「ねりスパイス」特に使い切りタイプの新製品が売上高拡大に寄与した。(SANARI PATENT考察: 独居ないし二人世帯の使い切り・極少量パック嗜好の一環。)
(5) カップタイプのスープ製品は、バライエティ製品の発売で好調に販促した。(SANARI PATENT考察:「スープdeおこげ」のネーミングも秀逸。)
(6) 袋麺製品は、「うまかっちゃん」の発売30周年キャンペーンが奏効した。
(7) 健康食品は、ウコンの健康成分の増量新製品「ウコンの力スーパー」や女性向け「軽快ウオーク飲料」が好調であった。(SANARI PATENT考察:「ウオークスタイル」が大流行の時流に即応。)
(8) スナック製品は、ハウス食品独自の「2段こんがり製法」による「こんがりポテト」が好調だった。
(9) 海外事業では、米国の豆腐事業が伸長した。中国におけるルウカレーの生産は、業務用製品の拡販で増収した。台湾・韓国のカレーレストラン事業も伸長した。
SANARI PATENT所見
 ウコン製品の盛大なテレビPRのコストも、その誘導製品を含めた拡販で増益に寄与していると解する。                 
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム