2010年6月1日火曜日

Shiseido’s Efforts Toward Global Technology 

資生堂の中国市場展開と最近の特許公開発明
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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 アジアの若い女性を包容する「Physical Soft-Power」とも名づけるべき「憧れの資生堂化粧品」が、中国始め新興国市場に急速に進出している。資生堂は来年(2011)に至る「グローバルプレイヤーを目指す3カ年計画」において、海外売上高比率40%以上を課題としているが、野村総研IR(2010-04)が紹介するように「中国国内の化粧品人口を約6000万人と推定している」とすれば、余りにも過少、堅実過ぎる推定であろう。日本で、高齢者が若返るための化粧品が流行し、男性も女性化し、いわんや女性の就活・婚活の化粧品が多角化している趨勢は急速に中国社会に波及するから、6億人と見ても過大ではなかろう。上記野村総研誌は、「資生堂は、四半世紀もの時間をかけ、中国専用ブランド「オプレ」、化粧品専門店向けの「ウララ」、低価格帯の「ピュア アンド マイルド」など、幅広い製品を揃え、富裕層からエントリーユーザーにまで網をかている」と解説しているからである。
 知財面でも、最近の特許公開対象発明には、例えば次のように先端性が見られ、資生堂のグローバルな発展を予想させる。
(1) 発明の名称「アンケート解析方法、アンケート解析装置、アンケート解析プログラム、及び該プログラムが記録された記録媒体」(公開日 2010-05-13)
(2) 発明の名称「皮膚代替膜、金型、皮膚代替膜の製造方法及び皮膚外用剤の浄化方法」
(3) 発明の名称「殺菌用組成物」(公開日 2010-05-13)→皮膚刺激性が低く、使用感触、特に使用後のさっぱり感、匂い、及び殺菌作用に優れる殺菌用組成物、及びこれを用いたウエットワイパーを提供する。
(4) 発明の名称「油性固形化粧料」(公開日 2010-05-13)→特に唇における縦ジワ等の形態トラブルを効果的かつ長時間にわたって目立たなくすることができる油性固形化粧料を提供する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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