2010年5月30日日曜日

Teijin Develops Advanced System for Managing Library Books

 帝人グル-プが書籍管理の新システムを開発
弁理士 佐成 重範 Web検索 SANARI PATENT
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R Site http://plaza.rakuten.co.jp/manepat
 帝人の特色は、「アラミド、炭素繊維の高機能製品で世界的」だが(会社四季報)、「特定医薬品開発に強み、在宅医療も展開、IT・新事業も」(同)という意欲的先端多角性に在る。先日(2010-05-18)のも、「新しい書籍管理システムの開発について」と題して次のように発表した(帝人ファイバー株式会社)(SANARI PATENT要約)。
(1) 帝人ファイバーは、2次元通信シート「セルフォーム」と、2次元通信技術(SANARI PATENT注: 簡単に言えばケーブルによる1次元空間伝送と、無線による3次元空間伝送の中間の2次元の面空間伝送で、配線の煩雑・情報セキュリティー・機器干渉を除去する技術)を使用したUHF帯のREFID (Radio Frequency Identification:電波による個体識別:電波の送受信により、非接触でICチップ中データ読み書きする技術:商品等の識別・管理に利用)による書籍管理システムを開発し、千葉大学図書館で実証実験を開始した。
(2) この開発により、長距離読取の特徴を活かした書籍在庫の一括点検や、書籍管理のため出入口に設置されるゲート幅を、従来の90cm程度から拡張できると共に、近距離読取の特徴を活かして、書籍が手に取られた回数のデータを収集できる。
(3) 書籍以外に幅広く、店頭の商品や薬品の管理に活用できるシステムを開発する。
SANARI PATENT所見 
 丁度、帝人の今次事業報告書(2009-04-01~2010-03-31)が届いたが、「医療分野では骨粗鬆症治療薬、活性型ビタミンD3製剤の堅調」、「在宅医療分野の酸素濃縮装置レンタル、睡眠時無呼吸症候群治療器レンタルの順調」、「データセンター事業の拡大」、「耐熱性バイオプラスティクス開発の成功」などを報告しており、帝人の売上高に占める割合は未だ少ないが、株式会社帝人知的財産センターの一層の拡大・活躍を、知財専門家として期待する。
(コメントは sanaripat@gmail.com にご送信ください)

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